自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ17)

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17話ページ17

アルバス校長の話も終わり、解散となった

今年はハーマイオニーとロンが監督生らしく、新入生を率いていく

私も立ち上がりセブルス先生に会いに行こうと足を踏み出した

けれど、忘れ物を思い出して慌てて方向転換し寮へと戻る

折角セブルス先生の所へ行くなら採れたて新鮮な薬草とかも一緒に渡しちゃおう

合言葉は後から来たネビルが教えてくれた

「ミンビュラスミンブルトニア」…植物の名前らしく、ネビルの得意分野だ

談話室はいつもの様な騒がしさがなく、皆一点に注目して静まり返っていた

注目の的はシェーマスとハリーらしい

シェ「君のせいさ。新聞があれこれかきたてたからね、ダンブルドアの事も」

ハリ「お母さん信じたの？」

シェ「セドリックが襲われた時誰も見てないし」

ハリ「じゃあ君も日刊予言者新聞を読めばいい。馬鹿な母親みたいに！」

シェ「ママの悪口を言うな！」

口喧嘩に無闇に関わるのは良くないだろうかと思っていたけれど、気がついたら二人の間に立っていた

シェ「どけよ、A、こいついかれてんだ！」

『いいえ、どかない。まずハリーはシェーマスのお母様の悪口は良くないよ、怒りたい気持ちは分かるけど。でもシェーマス、貴方もハリーを悪く言うのはやめて』

ハリ「君まで僕が悪いって言うのか？」

『そんな事言ってないわ。まず、ハリーもアルバス校長も嘘つきじゃないしね』

シェ「じゃあ君は例のあの人の話、信じてるのか？」

『勿論。そもそもアルバス・ダンブルドアを信じられないなら誰を信じるって言うの？そんなに疑うなら実際に会ってみればいいわ、ヴォルデモート卿に』

私の言葉を聞き、談話室は一瞬ざわめき立った

今度はハリーやシェーマス以上に私に視線が集められた

ハリ「A、君…」

『な、なんてね…？えっと、じゃあ私、先生に呼ばれてるから行かなきゃ』

呼び寄せ呪文で薬草を呼び寄せ、慌てて談話室を出た

あの言葉は流石にまずかった？皆に嫌な思いさせちゃっただろうか…

悶々と考えながら先生の部屋までやって来た

ひと声かけると扉が開かれ、中へと足を踏み入れる

セブ「我輩は行事後直ぐに、と申し上げたはずでしたな？」

『ごめんなさい。先生に早く採ってきた薬草を渡したくて寮に取りに戻ったの。そこでちょっと色々あって…』

セブ「……座りたまえ」

目でソファを促されたので大人しくそこに座ると、先生は最早当たり前かのように紅茶を出してくれた