自然天然森ガール？～炎のゴブレット(後編)～ (ページ7)

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67話ページ7

私を呼び止めたのはドラコだ

ドラ「A、ちょっと話があるんだ。あー…二人で話したい、いいか？」

『うん、いいよ。他の人の視線がない所なら大歓迎』

そうしてドラコに連れられていったのは人気の無い廊下

ドラコは緊張した面持ちでいる

『ドラコ、話って？何か相談事とか？私に出来ることがあったら力になるよ』

ドラ「いや、話というのは…ダンスパーティのことだ」

『ダンスパーティ…何かあるの？もしかしてドラコも夜遅くまでだと眠くなっちゃうとか？ああ、それで眠気覚ましの薬とかが欲しいの？』

ドラ「はぁ…ダンスパーティの話って言ったら一つしかないだろう…A、僕のパートナーにならないか？」

『パートナー？ああ、そういえばハーマイオニーも何か言ってたな…』

ドラ「お前、説明聞いてないのか？ダンスパーティはパートナーと行くものだろう。それで、僕と行く気はないか？僕ならダンスをリードしてやることも出来るし…」

そうか、ダンスパーティはパートナーが必要だったんだ

確かにジャンルにもよるかもしれないけど、ドレスを着てやるダンスパーティと言ったらパートナーと優雅に踊るイメージだ

ドラコと踊るのは楽しそうだけど…

『私なんかと踊ったら貴方に恥かかせちゃうと思う。それに他にも問題があって…ごめんなさい、パートナーにはなれない』

ドラ「恥なんてかかないし、問題だって僕なら解決できるかもしれないだろ。それに…その……僕は、君と踊りたい」

顔をピンクに染めながらも目を見てそう言ってくるドラコに何も思わない訳では無い

これがドキドキするとかときめくとか、そう言ったものなのだろうかと考えもする

けれどやっぱり頷くわけにはいかない

『私なんかを誘ってくれてありがとう、凄く嬉しい。…もし私が無事に問題を解決してパーティに参加したら、その時は１曲踊ってくれる？』

ドラ「……分かった。僕はいつでも待ってるからな」

ドラコはそう言い残して去っていった

…ダンスはあまり得意ではないし良い思い出もない

それにドレスも無いし買うお金も勿体無い

何よりこんな私と踊るなんて相手が可哀想だと思ってしまうし、パートナーなんて畏れ多いだけ

きっと問題解決することなく当日を迎えることになる

ドラコには申し訳ないけど…

それにしてもまさか私を誘ってくれるなんて…ドラコは優しいな…