自然天然森ガール？～炎のゴブレット(後編)～ (ページ48)

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108話ページ48

ドラ「君は負け組を選んだんだ。言ったはずだぞ！友達は慎重に選んだ方がいいと。憶えてるか？間違ったのとは付き合わないことだって、言ったはずだ！」

それは私達のことだろうか

本当に、懲りないんだから…

でも、今のドラコはどこか焦っているように見える

ドラ「もう手遅れだ！闇の帝王が戻ってきたからにはそいつらは最初にやられる！穢れた血やマグル好きが最初だ！」

皆が杖を取り出すのに気が付き、席を立ちドラコの目の前に立ち塞がる

ハリ「A！」

『ドラコがハリーが言ったこと信じてくれて嬉しいわ。闇の帝王が復活したなんて、信じたくない人もきっと多いでしょう？』

ドラ「なｯ！それは…！……A、君に大事な話があるんだ。少し、いいか？」

ドラコも少しは落ち着いたらしい、良かった

ドラコの提案を承諾し、3人に声を掛けてコンパートメントを出た

『私に話って？どんなこと？』

ドラ「…もしかして、父上から手紙が届かなかったか…？」

『うん、届いたよ？駅に着いたら少し貴方のお父様借りるね』

ドラ「ダメだ！」

突然肩を掴まれて大声を出され、驚き目を瞬かせる

確かに折角お家に帰って家族で過ごせるのに、部外者がその時間を奪うなんて酷い話だ…

『ごめんなさい、ドラコ。きっとすぐ終わるから、ご家族の時間を侵すことはしないから許して？』

ドラ「そうじゃない、そうじゃないんだ…！父上は…君を…兎に角、ダメだ、父上と二人きりになるなんて…そうだ、誰か大人と一緒に…！」

『ホグワーツを出て頼れる大人は居ないの。アーサーさんとモリーさんは自分の子供で手一杯だろうし…大丈夫だよ。いくら好かなくても貴方のお父様に酷いことはしない。…あっ、もう着くみたい。一旦戻るね』

呼び止められた気もしたけど、早く戻らないと荷物を置き去りにしてしまう

後でまた話せるだろうから今は戻らないと

汽車が止まり、ホームに降りる

モリーさんを見つけ、皆で駆け寄った

モリ「皆おかえりなさい」

優しい笑顔で迎え入れてくれるモリーさんは、絵本の中に描かれる私の理想の母親像そのものだった

ハグをされた時にまた休み中に家に来るようにと誘ってもくれた

そしてとうとうお別れの時

寂しいなぁ…

ロン「じゃあな！」

ハー「さよなら！」

ハリ「うん、また」

『皆元気でね、手紙沢山書くから！』

私は最後まで皆の背中を目で追った

…そろそろ、あの人の所へ行かなきゃ