自然天然森ガール？～炎のゴブレット(後編)～ (ページ31)

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91話ページ31

それからは3人を遠巻きに見守りつつ、怪しい人間が出入りしていないかと神経を尖らせる日々を送った

ハリーは第三の課題に向けて、色々な呪文を練習しているみたいだ

そして私は今、占い学の授業も忘れ、校長室を訪れていた

呼ばれたものの、いつ行けばいいか分からず取り敢えず早めに来たのだけれど、アルバス校長は快く招き入れてくれた

アル「Aよ、授業は良いのかの？」

『授業…多分…？でもあったとしても、アルバス校長の用事が第一ですから。…それで、どうしたんですか？』

アル「君にはちと頼みたいことがあっての。まず涙の石の手持ちがまだあるか聞いておかねばならぬ」

ああ、涙の石が入り用なのか…

入学前から何かしら使われるのだろうと分かっていたから、ちゃんと数個は手元に残してある

『ありますけど、何に使うかきいても？』

アル「第三の課題は今まで以上に困難なものとなるじゃろう。何かあった場合に駆けつけるにも、他の課題よりは時間がかかる。そこで万が一に備え、生徒の安全を守る手助けをしてほしいのじゃ。勿論、君には拒む権利がある」

拒む権利…アルバス校長の優しさだろうか、私にそんな権利までくれるなんて

でも、こんなにお世話になっているのに拒むなんてあってはならないだろう

この為に私はホグワーツに在籍することが出来ているといっても過言ではないだろうし

『私に拒む資格はありません。ちゃんとお役に立てるか分かりませんが…勿論、協力します。けれど１つお願いがあって…』

アル「君の希望には出来る限りこたえよう」

『第三の課題の時、すぐ側で待機させてほしいの。マダム・ポンフリーの手伝いとしてでも、何でもいいから、何かあった時に守れるように』

アル「…良いじゃろう。望みはそれだけかの？」

『うん、ありがとう、アルバス校長。涙の石は…ハリーのも新しく必要ですか？』

ハリーは以前プレゼントしたのが2つもあるし、恐らくまだ持っていてくれてる、はず…

アル「石のことは数名の先生方しか知らないのじゃ、ハリーだけ無しとなっては誰に問い詰められるか分からんからの」

確かに内部に怪しい人が居そうな今、誰にも知られない方がいいか…

こうして私は秘密裏にアルバス校長と取引し、当日の特等席をゲットしたのだった

その後ムーディ先生について話そうとした時、魔法大臣とムーディ先生本人が校長室に入ってきたので、諦めて部屋を出た