自然天然森ガール？～炎のゴブレット(後編)～ (ページ23)

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83話ページ23

次に上がってきたのはセドリック…と、チョウ・チャンさん

ああ、ああ…これってやっぱり…大切なものって、大切な人ってことなのね…

ドラ「１位はディゴリーか、中々やるな。ポッターは今頃湖の中で息が出来ないともがいてるんじゃないか？」

『セドリックとチョウさん…てことはビクトールさんとハーマイオニー、ハリーとロン、ってことかな…皆無事でいて…』

ドラ「おい、A？」

『あ、ごめんなさい、ドラコ。どうしたの？』

ドラ「…僕がポッターのこと言っても無視するからだ」

『？ああ、構って欲しかったのね。ちょっと湖にいる皆のことが心配で…』

ドラ「ふーん…僕が選手じゃなくて良かったな。君は寒いのは嫌いだろう？湖の中に居たらきっと凍えてしまうだろう」

『でもアルバス校長の事だしその辺も考慮してるんじゃないかなぁ…』

ドラ「いや、そうじゃなくて…はぁ…」

ドラコは何やら拗ねたようにムスッとしている

私がハリー達の心配ばかりしているから嫌気がさしたのだろうか…ドラコは皆のことあまり好いていないみたいだし仕方ないか

そうこうしているうちに、今度はビクトールさんがハーマイオニーを連れて水面に顔を出した

良かった、ハーマイオニーは無事だ…

あとはハリーとロン

そういえばフラーさんの大切な人はどうなるのだろうか

まさかそのままサヨウナラなんてことは無いだろうけど…まあいいか

時計が１時間を指す

ハリーは、失格…？

そんな時、水面に二人の人間が顔を出した

ハリーとロン！

と、思ったけれど、１人はロンだけどもう１人は違った

髪色とかを見る限り、恐らくフラーさんの妹さん、とかかな

でも、それならハリーは…？

ドラ「おい、A落ちるぞ！」

『ハリー…！』

ドラコに引き寄せられながらも身を乗り出しハリーの姿を探す

すると湖の水が揺れた

そして勢い良く何かが飛び出しスタート台の上に落下した

ハリーだ！

私はその勢いのまま寒さで震えるハリーの元へ飛び出していこうとしたけれど、その光景を見て思いとどまった

ハーマイオニーがハリーにハグし、ロンも含めた3人で笑い合っている

あそこに何もしていない私が入るのは野暮、かな…

ドラ「A、行かないのか？」

『…うん。皆が無事だって分かったから、それでいいの』

それから順位が発表された

ハリーは他の人の人質も助けようとした事から、道徳的だと評価され二位となった