自然天然森ガール？～炎のゴブレット(後編)～ (ページ20)

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80話ページ20

ソファの定位置(勝手に決めた)に座ると、先生もこちらを向いてくれた

そして何も言わずとも紅茶が目の前に用意される

いつも強請っているからか、いい加減面倒になって用意してくれるようになったのかな

申し訳ないけど…でも美味しいし有難くいただく

『はぁ…やっぱり先生の紅茶ってとっても美味しい』

セブ「…で、本題をさっさと話せ」

『ああ…先生、ポリジュース薬って、持ってたりしますか？』

先生に疑いの眼差しを向けられる

セブ「…何故、そんなことを？また何か企んでいるのか…まさか、我輩の棚から盗みを働いたのは貴様か？」

『？何で私が盗みなんて……あっ、えっと、私は盗んでません。でも、そんな事を聞くって事は盗まれたんですよね。何を盗まれたの？』

そういえばハリーが言ってたな…セブルス先生の研究室に誰かが押し入ったのだと…

それなのに突然に薬の事とか聞いたら怪しまれて当たり前だ

セブ「…盗まれたのは毒ツルヘビの皮や二角獣の角の粉末などだ。何か知っていることがあれば話せ」

『私の事、疑ってないの？ほら、嘘ついてるかもしれないとか…』

セブ「嘘が絶望的に下手な事ぐらい知っている。…もしや、誰かがポリジュース薬でも作ったと？」

『分からない。ポリジュース薬みたいな匂いを感じたけど、ポリジュース薬って人によってそれぞれ変わるし、自信がある訳ではなくて…』

セブ「その匂いは一体…」

『って、もうこんな時間…！ごめんなさい、先生、もう行きます！ご馳走様でした！』

時計を見るともうあと数分で次の授業が始まる時間

結局休み時間丸々使ってしまってハリーの手伝いができなかった

それに次は魔法生物飼育学…ハグリッドの授業だし、外でやるから急がないと遅れてしまう

セブルス先生の声を遮って部屋を飛び出し、大慌てで階段を駆け上がった

その時は慌てていたから気が付かなかった

大事な事を言い忘れていたことに

そして私はそのまま忘れてしまった

何故なら…

ハグリッドの授業で、一角獣の赤ちゃんと触れ合ったからだ

まだ小さな一角獣は警戒心も薄く、柔らかな毛並みを抵抗なく触らせてくれる

私は中々無いチャンスに目が眩んでしまっていた

そしてその時に聞いたけど、どうやらブラックさんから返書が届いたらしい

次のホグズミード行きの日を知らせろ、と…

ホグズミードへ行くのは来週末

そこで会おうとしてるのかな