West Girl(Yk) ページ14
*
「洋平くん、お世話になります」
「どうぞ。さ、中に入って」
キャリーバッグと肩に下げた鞄を抱えて
玄関前で頭を下げてくれたこの子は俺のいとこのAちゃん。
Aちゃんは大阪から東京に引っ越して来たばかりで
住む場所が決まるまで俺の家で預かる事になった。
普段、自炊もしない俺にご飯を作ってくれると言う条件で
Aちゃんの両親とは話が進んでいた。
まあ、そんな条件なくても全然ウェルカムなんだけどね？
正直、めちゃくちゃ嬉しい。
ご飯を作ってくれるのもだけど、
疲れて家に帰って来たら
Aちゃんがいる。
ソイとラテもいるけど、
寂しい時に限って構ってくれないし。笑
Aちゃんなら言えば
話し相手になってくれるだろうし
何より居るだけで癒される
(ソイとラテにも癒されてるけどね！笑)
ニヤつく顔を手で隠しながら
キャリーバッグを受け取り、中へ入った。
「てかさ、なんで敬語？笑」
「や、あの...会うの久々やから緊張してるんかも...笑」
「Aちゃんの関西弁かわええなぁ〜！」
ソファーにちょこんと座ったAちゃんが
恥ずかしそうに笑うからこっちまでつられて笑顔になる。
ってか、ニヤニヤしてないかな？
キモがられたりしてない？笑
そんな事を思いつつも
抱き締めたい気持ちを我慢して
用意していた飲み物を冷蔵庫から取り出して渡せば
一口飲んで強張っていた肩が和らいでいくのが分かった。
「ご苦労様」
「ありがとうー。洋平くん、私何処で寝ればええかな...？」
そうだ、広い部屋と言えど寝室は一つしか無い訳で。
女の子をソファーに寝かせる訳にも行かないし
かと言って暫くは家にいる訳だから俺もずっとソファーだと
正直キツイ。
どうしたものかと悩んでいると、
Aちゃんが閃いたとでも言わんばかりに口を大きく開いた。
「私、明日布団買ってくるわ！
そんで床に引かせてもらえる
場所さえ貰えたら嬉しい！何処でもええし！」
「え？床で？んんん...」
「あかん...？でも、どうしたらええかな...」
答えあぐねていると、
シュンと落ち込んだAちゃんは
まるで捨てられた子猫みたいで
可愛いさが更に増す。
S心を擽られると言いますか。笑
ってか、俺の中でもう答え決まってるんだけどね。
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まるのうち(プロフ) - ノアーさん» コメントありがとうございます！好みに沿えて嬉しいです🍀 (2022年10月10日 0時) (
レス) id: 214dd9e1b7 (このIDを非表示/違反報告)
ノアー(プロフ) - お話すごく好みです🤧更新楽しみにしてます〜💕 (2022年10月9日 22時) (レス) @page6 id: 2de0e561d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるのうち | 作成日時：2022年9月26日 0時
