青×黄集 [stxxx] (ページ4)

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けれど、君には届かないページ4

ワンシーンのみ

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「…ン、……る、とく……」

「……ん、ころちゃ…なに、？」

弱々しく掠れた大好きな声が聞こえて、窓から視線を移す

小さくなった手を握ると、ほんの少しだけど握り返されて、温かくて、生きている、そう感じた

「…ありがッ……ｯと、」

「ｯ……ぅん、ぅん…ねぇ、ころちゃん……」

「る、っく……」

「ころちゃん、いいよ、いいからｯ…」

彼が声を出すたび数値が悪くなる、彼の体につけられた機械

『病人』

なんだと見た人が全員思うんじゃないかな

真っ白なこの部屋に、

酷い顔してる僕に

「し、ぁ……わせ、っ、ッけほ、はｯ……なれぇ、」

「っ、ころちゃｯ、……」
「苦しい、？お医者さん呼ぶ…？」

「…ぃや……」
「……だ、…すき、やて゛………」

「…ッ、っ、こ、ろちゃっ…？」

手から力が抜けて、するりとベッドて落ちた

液晶に表示される数値は、どんどん悪い方へ

「っ、な、っなーすこーるッ…」

ﾋ゜ｰｰｰｰ

生きている、と上下して表していたはずの線が一定になり

機械から、耳を塞ぎたくなるような、そんな音が聞こえた

「── 午後五時二七分、ご臨終です」

「─ 我々の力不足です申し訳ありませんでした……」

「、……ｯ…、いえ、ッ…ありがとう、ございましたｯ…」

一度医者がいなくなり離してしまった手をもう一度握る

握り返されもしなければ、体温が奪われていく感覚がした

「ぼ、くもｯ……だいすき、だよっ……」

ポツリ、一人でつぶやき彼の頬に涙を落とした