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65話 ページ15

「とりあえず部屋に戻りましょう。夜は冷えますから。」

そう言い2振りを部屋へ施す。
清光に言っておかなきゃいけないこともあるしね。

「清光、ちょっとそこに座ってくれる。」

襖を閉め言葉を発する。
素直に座った清光を見てから私も清光の目の前に座る。

「清光、刀を誰かに向けちゃダメだよ。」

そう、これが言いたかった。

安定「清光はお前を守ろうとしてっ…」

大和守安定様が少し睨みを利かせながら言う。

「わかってますよ大和守安定様。でも敵ではなくてここの仲間でしょう?」

静かに言うと、清光も大和守安定様も固まる。…私そんな怖いことでも言った?

「清光が私を守ろうとしてくれた事はわかってるしすごく嬉しかったけど、それでも仲間に刀を向けて欲しくないなって思うんだ。」

しっかり清光の目を見て言う。

「特に清光はここの初期刀で誰よりもここに居るからこそ、ここに居る誰かとの関係に傷をつけてはいけないと思うんだ。」

初期刀だから誰よりもここに居る皆の気持ちがわかると思ってる。…清光に責任感を負わせてしまうかもしれないけど。

「…この本丸で過ごした仲間だし、家族みたいなものでもあると思うから。喧嘩はいいと思うけど刀は向けちゃダメ。約束してくれる?」

少し身を乗り出し清光の頬に手をつけて言う。

…仲間や家族、私には無いものだからこそ他の誰かには大切にして欲しい…なんて思うなんて随分我儘になったものだななんて思う。

加州「…わかった。主がそう言うなら刀を向けるのは止める。」ムス

清光は少しムスッとして言う。…大和守安定様、怒るのやめて欲しいナー。私の言い方が下手で悪かったのはわかってるからさ。

「ごめんね、清光が本当に私を守ろうとしてくれたっていうのはちゃんとわかってるから。それは本当に嬉しかったよ。」

誰かが守ってくれるなんて初めてだったしね。

「大和守安定様も私の事を信用出来てないと思いますが過呼吸を落ち着かせてくれてありがとうございます。」

大和守安定様の方に体を向けて少し頭を下げて言う。

安定「…__で__よ。」

ん?上手く聞き取れなかった…。

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なずな(プロフ) - だいがくいもさん» だいがくいもさんコメントありがとうございます!面白いと言ってもらえて嬉しいです!夢主ちゃんの周りからの扱いが不憫すぎて...(設定を考えた奴)。更新頑張らせていただきます! (2019年4月13日 19時) (レス) id: ba3f139607 (このIDを非表示/違反報告)
だいがくいも - 面白かったです!夢主ちゃん頑張れ!更新頑張ってください! (2019年4月13日 9時) (レス) id: c672c5d881 (このIDを非表示/違反報告)
なずな(プロフ) - ルナさん» ルナさんコメントありがとうございます!教えてくださりありがとうございます!直ぐになおします! (2019年4月12日 17時) (レス) id: ba3f139607 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 86話が36話になってます。 また92話が42話になってますよ。 (2019年4月12日 16時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
なずな(プロフ) - 雪音さん» 終わりのセラフは申し訳ないですが内容を知らないんです...。作品はこの作品の話数がいっぱいになった頃くらいに出そうかなと思ってます! (2019年4月11日 9時) (レス) id: ba3f139607 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なずな | 作成日時:2019年3月24日 23時

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