69話 ページ19
予定を紙に書き出してから、隅っこに立て掛けてあった時計を持ってきて時間を確認する。
…微妙な時間だな。えー…もうやることないんだけど。
机に突っ伏して目を閉じて頭に浮かんだのは三日月宗近様のこと。
あの時、三日月宗近様が後ろを向いた時、待って欲しかった。まだ話していたかった。まだ、一緒に居たかったと…思ってしまった。
三日月宗近様も呼んだ時真顔にも見えたけど顔を綻ばせてる様にも見えた。どうしてそんな顔をしたんだろう。
グルグル、グルグルと三日月宗近様のことが頭の中で回る。なんだろう何かが引っかかってる、まだ思い出すなどでもいうようにわからなくなっていく。
「あぁ、もう!なんで考えれば考えるほどわからなくなってくの?」
しばらく考えた後、やっぱりわからなくなって声を出して起き上がる。
随分と長い間考え込んでしまったのか外はうっすら明るくなりかけていて、時間は卯の刻になっていた。
…この時間ならこんのすけを呼んでも大丈夫かな?
「こんのすけ。」
こん「はい、主さま〜。」
呼んだら少し眠そうなこんのすけが現れた。
うん、今日も今日とて天使ってことはわかった!
「ごめんね、起こしちゃった?」
こと「いえ!大丈夫ですよ!なんの御用でしょうか?」
こんのすけは目を擦りシャキッと姿勢を正すとそう聞いてきた。
いや、本当に天使すぎて辛い…。
「えっと、刀剣男士達の刀派がわかるものと、性格や繋がりがわかる資料が欲しいんだけど頼めるかな?って。」
こん「勿論です!少々お待ちください!」
こんのすけは姿を消した後、数十秒で2冊の本と資料を持って戻ってきた。
流石こんのすけ!仕事ができる上に早い!しかも可愛い!完璧だね!
「ありがとうこんのすけ。えっと、まずはどれから読もうかな…。」
こん「主さま、まずは朝餉にしましょう!」
「あ、うん。」
朝餉かーまぁ夜食べてなかったしいいか。
昨日作ったやつあと小皿1杯分は残ってるかな?
「こんのすけは油揚げだよね?」
そう言いながら立ちあがるとこんのすけが引き止めてきた。
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なずな(プロフ) - だいがくいもさん» だいがくいもさんコメントありがとうございます!面白いと言ってもらえて嬉しいです!夢主ちゃんの周りからの扱いが不憫すぎて...(設定を考えた奴)。更新頑張らせていただきます! (2019年4月13日 19時) (レス) id: ba3f139607 (このIDを非表示/違反報告)
だいがくいも - 面白かったです!夢主ちゃん頑張れ!更新頑張ってください! (2019年4月13日 9時) (レス) id: c672c5d881 (このIDを非表示/違反報告)
なずな(プロフ) - ルナさん» ルナさんコメントありがとうございます!教えてくださりありがとうございます!直ぐになおします! (2019年4月12日 17時) (レス) id: ba3f139607 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 86話が36話になってます。 また92話が42話になってますよ。 (2019年4月12日 16時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
なずな(プロフ) - 雪音さん» 終わりのセラフは申し訳ないですが内容を知らないんです...。作品はこの作品の話数がいっぱいになった頃くらいに出そうかなと思ってます! (2019年4月11日 9時) (レス) id: ba3f139607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なずな | 作成日時:2019年3月24日 23時