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43話(新八side) ページ5

「神楽ちゃん、気をつけて行ってきてね」


「子供扱いするなヨ。駄眼鏡」


「駄眼鏡じゃねーよ!!」




全く心配したというのに、この言い様...。


神楽ちゃんは、Aちゃんと遊ぶ約束をしていたので、その待ち合わせ場所へと向かっていった。




「神楽ちゃん、とても楽しみにしていたみたいですね」




そう、銀さんに言う。


しかし銀さんは、そうだな。としか言わない。


そんなふうに言うのはいつもの事だったけど、今日は少し違った。


朝から何か考えているのだ。




「銀さん。何かあったんですか?朝から何か可笑しいですよ?考え事ですか?」




銀さんは、少し僕の言葉を聞いて考えた後、聞いてきた。




「ぱっつぁんはよォ、夢の中で死人に会ったことはあるか?それにその夢の中で話したこととか」


「え?まぁ、会うことはありました。でも話したことはないですよ?一方的に何か喋るとか、自分が話しかけても反応しないとかならありますけど...」




急に質問してきたと思えば、何だろうこの質問。


考え事と何か関係があるのかな?




「だよなぁ...。でもよ、会ったんだよ。それに話した」


「会ったって誰に...?」




会ったって一体誰のことだろう?


銀さんの知り合いか?




「...Aの姉ちゃん」


「......は?」




僕は、その言葉に驚く。


誰だって驚く。


だって、銀さんの夢の中に出てきたのは、Aちゃんのお姉さんなんだから。





「なんで銀さんの夢の中に、Aちゃんのお姉さんが...?」


「さぁな。でも、言ったんだよ。Aのことを助けて欲しいって」







Aちゃんを助ける?


どういうことだろう......。

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作者名:ツヅリ | 作成日時:2020年8月19日 4時

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