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あの後わたしの顔も見ずに
“ 帰って ”
とだけ告げた北斗
何も言えず、北斗の後ろ姿だけが頭の奥に焼き付いたまま家を出ることしかできなかった
ジェシー「 あれ、久しぶりじゃん 」
「 ジェス、」
ジェシー「 元気ではなかったみたいだね 」
「 みんなは元気？」
ジェシー「 どうだろ 」
「 メンバーなんだからわかるでしょ 」
ジェシー「 直接聞けばいいじゃん。少なくとも2人は仲良しなんだから 」
「 …………いじわる 」
ジェシー「 何の話かな 」
きっと全部お見通しなんだ、ジェスには
「 わたしが2人を傷つけたの 」
ジェシー「 そんなのごめんなさいすればいいじゃん。幼稚園生でもわかるよ？」
「 口も聞いてくれないかもしれないのに 」
ジェシー「 …………Aは欲張りだね 」
「 え、？」
ジェシー「 どっちかを選ぶしかないと、俺はおもうけど 」
「 どっちって、わたしはどっちも選ばないって、」
ジェシー「 じゃあ北斗を特別扱いするのはなんで？北斗に樹と距離を置いてって言われてその通りにした意味は？」
「 っ、」
ジェシー「 北斗が好きなら素直にそう言えばいい。樹も手放したくないのに、なんて考えは2人が可哀想じゃない？」
「 ……なら、どっちも選ばない 」
ジェシー「 それも手だね。でもさ 」
“ その時点でもうAの答えは決まってるんじゃない？”
どうしてジェスはまた、わたしの心を揺らそうとするの。
「 答えは出さない。誰も望んでない 」
ジェシー「 そっか、Aがちゃんと決めたことならいいとおもう 」
「 …………ジェス、」
ジェシー「 っあー、もう。ごめんって。泣かすつもりはなかった 」
意地悪しすぎたね、ごめんね。
って、ひたすら謝られてるのに涙は止まらない
ジェシー「 俺はいつでもAの味方だからさ 」
でも心の優しいあなただから、きっと2人のことをおもってわたしに言ったんだよね。
嫌な役回りさせてごめんね、ジェス。
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ハル(プロフ) - Twitterの方、フォローさせて頂きました！1人目になれて嬉しいです！更新楽しみにしています！！ (2019年8月14日 23時) (
レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです！この先のお話も楽しみにしてます! (2019年8月5日 6時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李苺
| 作成日時：2019年8月3日 21時
