▼ ページ13
･
「 え、なにこれ 」
なんの脈絡もなく会話の途中に挟まれて送られてきた “ Juri ” という連絡先
Jess樹がうるさいから一応送っとくね。
追加するかはAが決めていいから
いつか来るとはおもっていたけど。
でもいざ来てしまうと、なんか気持ちが揺れるというか。
一応律儀な人みたいだし、下心とかの前に心配してくれてたみたいだから、大人の対応としてはお礼くらいちゃんと自分からも伝えるべきだよね。
「 …………ジェスを恨む 」
スルーするのは良心が痛むからという無理矢理な理由をつけて、ジェスから送られてきた連絡先を追加する
あー、なんて送るのが正解なんだろう。わからないな。
そんなことを考え始めて1分も経たないうちにピコンと通知音が鳴った
「 え、」
JuriAちゃん!?
追加してくれたの、嬉しすぎて泣いちゃう
そんな文と一緒に可愛らしいライオンが大泣きしてるスタンプが送られてきた
「 ……本当に変な人 」
うるさい
いちいち可愛げのない言葉だな。
なぜか毎回田中さんには強く言っちゃうのは、未だに残る警戒心のせいだ、と心にいいきかせて。
こんな冷めた返事に対しても、笑ってしまうくらい喜んでる田中さんの反応に頬を緩ませてる自分がいて、慌てて頬を叩く
「 お礼するだけ。それで終わり！」
この前は心配してくれてありがとうございました
わたしに気をつかってジェスの番号くれたり。いい人ですね意外と
結局可愛げのない文面しか送れないことには変わりないんだけどね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1651人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル(プロフ) - Twitterの方、フォローさせて頂きました！1人目になれて嬉しいです！更新楽しみにしています！！ (2019年8月14日 23時) (
レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです！この先のお話も楽しみにしてます! (2019年8月5日 6時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：李苺
| 作成日時：2019年8月3日 21時
