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「 ねえ待ってよ〜！」
「 む、無理です、」
さっきから何度断っても着いてきて、控え室に戻ろうにも戻れない。
戻ったら部屋の前で待機されそうだし、色々と危険な気がしてスタジオの至る所をまわってるんだけど
「 俺を知らないから無理？」
「 あの、誰とも付き合う気ないっていうの聞いてました？」
「 うんうん、そりゃそうだよなごめん！まず自己紹介からするわ！」
「 え、むり、話聞いてない 」
わたしの言葉もガン無視で、完全に自分のペースのまま(一方的な)会話をしてるこの人
正直髪色も服装もまるっと全部含めていかついし、わたしのタイプにかすりもしてないんですけど、！
なんてそんなことは言える訳もなく、断りきれないまま彼の自己紹介を聞くことに
「 俺はタナカジュリね！」
「 じゅ、……？言いにく、」
樹「 わかった、じゅったんでいいよ！」
「 田中さん 」
樹「 歳は24でー、いちおうアイドルやってる！」
「 あ、アイドル！？！？」
樹「 おっ！食いつきいいね！」
「 その見た目で、？」
樹「 YouTube見て！俺の印象絶対変わるから！！」
「 YouTube、？」
樹「 あ、言ってなかった？ジャニーズJr.なんだ 」
「 ジャニーズ、……え、ジャニーズってヤンキー入れるんですか？！」
樹「 Aちゃん、だいぶバカにしてるよね！」
「 アハハ 」
早いところ身を引きたくて会話を終わらせようとしても、次から次へと新しい話題を提供してくるからなかなかその場を立ち去るタイミングがない
「 あの〜、」
樹「 なに！連絡先？もちろん教える！」
「 要らないです。帰っていいですか？」
樹「 えっとね、紙ないから番号口頭でいい？」
「 ああ、はい。じゃあばら撒きますね 」
樹「 ねえ！」
「 そういうのは聞こえてるんだ 」
樹「 お願い！連絡先だけでも、ね？」
「 本当に、ごめんなさい 」
断っても全然へこたれないもんだから、こっちの心が折れそう
樹「 あ！」
「 え？」
田中さんが急にわたしの後ろを指さすから、振り返るけど何も無い
なんなんだ、とおもいながら視線を戻すとさっきまで自分の手に収まっていたケータイがなぜか田中さんの手の中に。
「 ちょっと！！」
樹「 ごめんね、こうでもしないと教えてくれないとおもって！」
「 本当に有り得ない！」
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ハル(プロフ) - Twitterの方、フォローさせて頂きました！1人目になれて嬉しいです！更新楽しみにしています！！ (2019年8月14日 23時) (
レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです！この先のお話も楽しみにしてます! (2019年8月5日 6時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李苺
| 作成日時：2019年8月3日 21時
