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もはや小学生レベルの追いかけっこ状態。
「 田中さん！！」
樹「 リピートアフターミー、じゅったん 」
「 ……くたばれコラ 」
樹「 えーなにそれ！かーわいい！」
この人頭おかしいマジで
って言葉はなぜか飲み込んだ。もっとパンチのある言葉は言っちゃったけど。
樹「 あ、俺らの控え室 」
「 へ、ちょっ、返して！！」
田中さんの腕を掴んで自分の方に引っ張ろうとしたのに、やっぱり男の人の力は侮れない
逆にわたしがグイッと田中さんに引っ張られてそのまま腕の中に突っ込んで、しかももう片方の手で器用に扉を開けていたらしくて抱きしめられた状態で控え室にイン。
外にも響くくらい騒がしかった控え室がしんと静まり返ったのに、すぐさままた騒がしくなる
「 おい樹やめろよ〜！」
「 誰？新しい子？」
樹「 俺の女神 」
「 へぇ〜樹がね、珍しい 」
樹「 もう彼女同然だよね♡ 」
「 違います、本当にケータイ返して、」
「 あれ 」
ん？なんか聞き覚えのある声が。
そうおもって顔を上げると、わたしと田中さんを見下ろすように首を傾げている赤毛の外国人
「 ジェス！！」
ジェシー「 やっぱりAだー！こんなとこで何してんの？いつの間に樹の彼女に？」
「 誤解しないで、この人に勝手にケータイ取られたの 」
ジェシー「 えーっ、樹それは犯罪 」
「 ジェス助けて 」
ジェシー「 可愛いAちゃんのためならもちろん 」
ふざけた返事の割に、ちゃんとわたしを田中さんの腕から解放してくれて、それと一緒にケータイも取り返してくれたみたい
……まあなんで今度はジェスの腕の中にいるのかは謎だけど。
「 おい！おい！修羅場だぞ！」
「 ジェシーの女だったの！？」
「 やめてくれよメンバー内でー、」
そういえばジェスってジャニーズだったっけ。
それさえもすっかり忘れてしまうほど久しぶりなんだもんね。
ジェシー「 ダメだよ樹。Aは樹にはあげられない 」
樹「 なんでだよ！」
ジェシー「 大事な子なの。樹の気分でこの子傷つけられるのだけは嫌なんだ 」
頭の上で飛び交うジェスの声にちょっと顔が熱くなった
昔からこの言葉には不覚にもキュンときちゃうんだよね。
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ハル(プロフ) - Twitterの方、フォローさせて頂きました！1人目になれて嬉しいです！更新楽しみにしています！！ (2019年8月14日 23時) (
レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです！この先のお話も楽しみにしてます! (2019年8月5日 6時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李苺
| 作成日時：2019年8月3日 21時
