青春 (ページ18)

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Kyomoto

学校を抜け出して樹とコンビニに買い物に行って、校舎の近くまで帰ってきた時

樹「っぶね！………………上履き？」

大我「 ………まさか！」

屋上を見上げても何も見えないけど、きっとそこから落ちてきたに違いない。
しかも上履きってことは、カトレアの生徒だ。

樹「きょも、！？待てよ！！」

樹の声も無視して階段を駆け上がって屋上のフェンスをくぐり抜ける

ボーッと立ち尽くす彼女を見つめていると、突然こっちを振り向いた
その目はどこか生気を失ってるようにも見える

小百合「 …………わたしが死ぬとおもった？」

当たり前だろ！
そう叫びたくなる気持ちを抑えて、握りしめていた上履きに視線を落とす

小百合「バカじゃないの」

俺の手元から上履きを奪い取って、給水管の後ろに回ってしゃがみ込んだ

小百合「まだ起きないか、」

気になって俺も傍によれば、給水管にもたれかかったまま眠り込んでいるAがいた

大我「 A？……お前、Aに何したんだよ」

小百合「そんな騒がないでよ。ただ眠ってるだけだから」

大我「だから何したんだって聞いてんの」

小百合「 …………べつに。起きたら連れてってあげて」

俺の返事も聞かずに屋上を出ていったその女、確か名前は…………

「んん、…………あれ、さゆりん、？」

小百合、だっけ。

大我「 A、大丈夫か？」

「なんで大我がいるの？」

大我「なんでって、」

「さゆりん知らない？一緒にいたはずなんだけど、」

大我「お前、あいつに何かされた？」

「なにかって？ただ屋上に来て、お喋りして、お茶飲んで、それからぼーっとして……、」

大我「お茶だ。なんか入ったんだ」

「さゆりんがそんなこと、」

大我「 ……本当に友達なのか？なんか企んでるとか、」

「なにか、おもい詰めてる感じだったの。だから話聞こうとして……、」

大我「とりあえず、自分の身を守ることに専念しろ」

「わかった、」

Aの話を聞いてる限り、あの子とAは仲がいいはずなんだけど……。

何があったのかなんて、当事者にしか分からないだろうから、俺が探ってみるか。