腐触剤 ANOTHER STORY (ページ3)

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それでも腐れ縁じゃん？（Taiga）ページ3

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ずっとずっとわかっていたことだけど。

「ごめんなさい。大我の気持ちには応えられません」

大我「はぁー、なんで俺が言った日に樹と付き合うかなぁ、」

「でも背中押してくれたんでしょ？」

大我「あわよくばだよ。先着順的なとこもあるかなって期待してたの！」

「なんだそれ、わたしはチケットか」

わたしのツッコミにクスッと笑ったとおもえば、急に真剣な眼差しに捕えられた

大我「ちゃんと答えだしてくれてありがとう」

「こちらこそ」

大我「でもまだ俺、諦めはついてないからね」

「おお、」

大我「いつだってAの味方なのも変わらない。もし樹と喧嘩して、Aが悪かったとしても俺は味方してあげる」

「それってただの甘やかしじゃ……？」

大我「いいじゃん、好きな人を甘やかすくらい」

「そういうもの？」

大我「どんな小さなチャンスも見逃せないの～」

「それをわたしに言っちゃうあたり、大我らしいよね」

大我「それ褒めてないよね？」

「貶してるわけでもないけど」

大我「デートくらいはしてくれる？」

「デートって恋人とするものだとおもってるんだけど」

大我「付き合う前のだってデートでしょ！」

「えー。樹がいいよって言ったらね」

大我「は？そんなの無理じゃん！A酷い！」

「わたしは悪くないし」

大我「ねえAー」

大我だから、答えを出した直後でもこうやって変わらずに話せるわけで。

「まあ幼馴染だもんね」

大我「え？それって？」

「それにわたしが大我を甘やかしてるのは周知の事実だし」

大我「っ～！大好き！」

「抱きついていいとは言ってないけど」

大我「俺が満足するまで離さない」

「うわー、男っぽい言葉言わないでー」

大我「なに？ちょっと揺れた？」

「今までも女の子だとおもって接してたから驚いちゃうよ」

大我「言っとくけどそれ最低だからね」

「じゃあこれからはペットくらいにしとくよ」

大我「ペットなら抱きつき放題キスし放題じゃん、やった」

「そろそろネタにしてきたな」

大我「ふは、バレたー」

わたしに気遣わせないようにしてるんだよね。
ちゃんとわかってるよ、ありがとう。