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# YUTO
井上「 もう本当やだ、！」
ああ……また最初に逆戻り
再び机に突っ伏して動かなくなっちゃった
あの後教室を覗けば、いつもは那津果ちゃんと楽しそうにお喋りしてるのに、今日は知らない男と楽しそうに喋ってて
井上「 もう終わった、振られる 」
橋本「 マジ縁起でもないこと言わないで！？」
はしもっちゃんも似たようなこと言ってたけどね…、
井上「 だって何もなかったら返事だって、折り返し電話だってするでしょ 」
�盒供� まあね、」
井上「 それがないってことは、もう愛想つかされてるんだよ 」
橋本「 諦めないで〜、」
すっかり小さく縮こまった背中を2人で摩って慰めて
その日の放課後も変わらず山本さんはみずっくんのところに来るけど、もう事情が変わったもんだから
山本「 瑞稀くん 」
井上「 ……そういうの、ウザい 」
山本「 えっ…、」
井上「 仕事だからって優しくしたら、調子乗って。大概にしろよ 」
はい、きました瑞稀節〜。
�盒供� ちょーーーっと今のは酷かったんじゃない？」
橋本「 山本さん泣いてたよ 」
井上「 あれくらい言わないとわかんないでしょ。曖昧な態度とってAちゃんから距離置かれる方が数億倍つらいっての 」
�盒供� 恋って偉大……、」
さて、残るはAちゃんのみかな？
みずっくんが山本さんをあしらった後、急いでAちゃんの教室に向かうけど、もう誰も残ってなくて
�盒供� 他にないの、いそうな場所！」
井上「 ……ぁ、図書委員 」
橋本「 ほら突っ立ってないで行くよ！」
図書館へと急いで、中に入るとしんと静まり返っていて、本当に人がいるのかとおもうほど
井上「 ……いつもなら本の整理とかしてるから、」
�盒供� じゃあはやく探そう！」
そこまで広いわけじゃないし、棚と棚のあいだの通路を確認して、行き止まりだってところで見える2人の生徒
井上「 Aちゃ、」
そう声をかけようとした時、男の方が女の子にぎゅっと抱きついて
井上「 っ、！」
橋本「 何してんの！早くいかないと取られるよ 」
はしもっちゃんの言葉でハッとして、ズカズカと2人の元に進んでいって
井上「 ……来て 」
「 やっ、まって…、！」
無理矢理Aちゃんの腕を掴んでそのまま図書館を出ていく
残った俺ら3人
なんとも気まずい
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作者名：李苺
| 作成日時：2018年6月24日 20時
