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魔物になって1番最初に感じた事は孤独やった。
猫としての生を終え、魔物に生まれ変わった俺は自分という存在がよく分からなくなった。
死を迎えると覚悟した筈だが、目を覚ましてみれば今までと全く違う存在になっていたのだ。驚かないというのが無理な話やろ。
毎日毎日、何故まだ生きているのかと自らに問いかけながら意味も無い日々を過ごしていった。
そうしてまたあてもなく人間界を彷徨っていたある日、俺はコネシマさんに会ったんや。
あの人に連れられて魔界に来た俺は、誘われるがままにこの城にやって来た。
此処での暮らしは意味を無くした俺の世界に再び光を魅せてくれた。
だけど、俺は気付いてしまったんや。
俺達は他のどんな生物とも違う〈魔物〉なんやって事に。
コネシマさんに声をかけられ着いて行った先で、何でもない表情で
後魔物と純魔物は違う点が幾つかあると兄さんから聞いた事があった。
その時はそれを聞いても、生まれた時から魔物だったか、そうじゃなかったかというだけだと思っていた。幾つかという言葉の意味を分かっていなかった。
これの事や。これが違いやったんや。
ずっと魔物として生きてきた奴には命の重みなんて分からない。人のような心は無いとコネシマさんが言う理由もこれやった。刈り取った命の上に立ちながら｢ショッピもどうや？｣なんて手を振っているコネシマさんの笑顔は、無邪気そのものやった。たった今人を殺めたとは思えないようないつも通りの笑顔。
それでも俺は、あの人らに心があると思っていた。
しかし、その考えは馬鹿げたものやったとすぐに思い知らされる事となる＿＿＿
「最初は拒んだんや」
目の前の人間は何も言わない。ただじっと俺を見つめている。
「人間の事は好きやない。でもだからって、殺すのには抵抗があった。せやから俺は逃げようとした人間を捕まえようと思っただけやったんや」
そう、捕まえようとした。ただそれだけだったのに
「…簡単に、そいつは壊れてしもうた。人間って、命って、脆いんすよ」
拒んでいた筈が、1度してしまえばそれはあまりにも簡単な事で、どうとでもない事で……
「俺は何も感じなかった」
それなのにどうしてまだ心があるだなんて言えようか。
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ユドーフ(プロフ) - 怪盗Nさん» ありがとうございます！！！嬉しすぎます...自分の好みが怪盗Nさんにも好いてもらえて良かったです！頑張ります！！！！ (2020年2月19日 18時) (
レス) id: 7bf2f68390 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗N(プロフ) - 控えめに言います。最高です。真面目に私の好きなもの詰め込んでる作品です！更新頑張って下さい！ (2020年2月18日 18時) (レス) id: 0017a7a923 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん…！！発狂寸前だなんて…本当にありがとうございます！！はい！復活したので、また更新していきます！コメント毎回とても嬉しいです！本当に、本当にありがとうございます！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: b6d5c53f52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーン - コメント失礼しまーす！！ はい…うるさいっすよね。だって一番最初から見てたから＾＾続編来たとき発狂寸前でした…インフルエンザ辛いと思いますが、頑張って治してくださいね！応援します！ (2020年1月2日 2時) (レス) id: 0c6e119b4e (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルミさん» コメントありがとうございます！！そう思ってもらえて良かったです！とても嬉しい言葉をありがとうございます...！はい！！頑張ります！ (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9a9478c8c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年12月17日 23時
