11:予期せぬ付添人 ページ33
「なぁ、あんた一体何者なんや？」
どうしてこうなったのか……両腕を掴まれ、壁に押さえつけられながら私は必死に今の状況を整理しようとしていた。
何故彼が来たのか。彼と2人きりで、こんな事になっているのか。事の発端は、あの話し合いまで遡る。
☆*☆*☆*☆
「じゃあ誰が行くんや？」
不満気な様子でシャオロンさんがそう言う。頬を膨らました姿がなんだかとても可愛らしくて、つい笑ってしまいそうになった。
「ふむ…俺が行っても良いが」
「グルさんも却下や。信用出来ん」
「……まぁそうだろうな。こればっかりは俺が悪い」
「せやったらやっぱり俺が行こか」
「オスマン！…うん、お前なら安心やな」
即却下されてしまったグルッペンさんの後に声をあげてくれたのは、オスマンさんだった。
私がこの場所で1番信用している彼。彼が来てくれるというのなら、とても心強い。
他の方々も肯定してくれているようなので、オスマンさんと行く事になると思った。
「あのさ、2人ついて行くってのはダメなんか？」
その言葉は全く予想していなかった。それはトントンさんも同じだったようで、驚いた表情をしている。
「どういう事や？兄さん」
「考えたんやけど、2人の方が効率がええんちゃうかなと思って」
「効率か…」
「そう。片方がAさんの傍に居て、もう片方は少しだけ離れて探すとか」
効率が良い。確かに、よく考えればその通りだ。その方法ならより早く見つかるかもしれない。
「分担するっちゅう事やな。距離を取りすぎなければ相方がAさんに手を出そうとしてもすぐ戻って止められそうやし…うん、ええな！」
トントンさんも私と同じように考えたみたいだ。全員にそれで良いかと確認を取れば、皆快く頷いてくれた。
皆さんが、私が早く帰れるよう、安全に過ごせるよう、色々と考え、配慮してくれているという事が伝わってくる。それがとても嬉しかった。
「よし、じゃあオスマンの他に誰が行くかやな。とりあえず、コネシマ、シャオロン、グルッペンの3人は今日の所は我慢しろよ」
その言葉に渋々頷くコネシマさんとシャオロンさんに、何度も言うな、と言いたげな顔をしながら了承したグルッペンさん。
そこからまた話し合いが始まる……かと思いきや、すぐに手を上げた人物がいた。
☆*☆*☆*☆
そうだ。それで彼が来る事になったんだ。
顔を上げると、淡い紫水晶のような瞳と目が合った。
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ユドーフ(プロフ) - 怪盗Nさん» ありがとうございます！！！嬉しすぎます...自分の好みが怪盗Nさんにも好いてもらえて良かったです！頑張ります！！！！ (2020年2月19日 18時) (
レス) id: 7bf2f68390 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗N(プロフ) - 控えめに言います。最高です。真面目に私の好きなもの詰め込んでる作品です！更新頑張って下さい！ (2020年2月18日 18時) (レス) id: 0017a7a923 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん…！！発狂寸前だなんて…本当にありがとうございます！！はい！復活したので、また更新していきます！コメント毎回とても嬉しいです！本当に、本当にありがとうございます！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: b6d5c53f52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーン - コメント失礼しまーす！！ はい…うるさいっすよね。だって一番最初から見てたから＾＾続編来たとき発狂寸前でした…インフルエンザ辛いと思いますが、頑張って治してくださいね！応援します！ (2020年1月2日 2時) (レス) id: 0c6e119b4e (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルミさん» コメントありがとうございます！！そう思ってもらえて良かったです！とても嬉しい言葉をありがとうございます...！はい！！頑張ります！ (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9a9478c8c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年12月17日 23時
