＊* ページ22
まさか俺が襲ってから日が変わる前に、シャオロンとコネシマもあの女を襲うとはな。
まぁ、それも仕方ない事か。あいつの血は他のどんな生き物の血とも格が違う。俺達魔物が惹かれないわけがない。
トントンに粛清される2人を見ていると、部屋に何者かが近付いてくる気配がした。
いや、何者か、ではないな。この感じ…あいつにしては珍しい。普段は感情を悟らせる事など滅多に無く、この俺でさえ腹の底では何を考えているか読めないというのに…
怒気がダダ漏れだゾ、オスマン。
気配を消すのが上手く、感情を隠す事に長けている。そんなお前がそこまで気配も苛立ちも隠さないとは…本当に、あの人間には驚かされる。
その後、トントンの粛清に加えオスマンの口撃も受けているあいつらを見ていれば、トントンに俺まで怒鳴られた。もう俺の事は良いじゃないか…
しかし、やはりあの人間は見れば見る程面白い。
なんと、自分を襲った2人の事を庇ったのだ。
それを受け、あのシャオロンが真っ先に謝罪した事にも驚いた。驚き過ぎて口調が乱れる等、いつぶりだ？
しかもそれだけでなく、シャオロンとコネシマはそいつを守ると言い始めた。まさかあいつらがそんな事を言い出すなんて、誰1人として予想出来なかったであろう。
一連の流れは、あの人間に対する俺の興味を更に掻き立てた。
あのトン氏の前に立ち塞がり、シャオロンとコネシマの謝罪と、守るという言葉を受けいれる…そんな事がなんの力も持たないただの人間に出来るなんてな。
こんな事、考えもしなかった。
オスマンが拾って来た時思ったのは、久々に人間の血を飲みたいという事と、最近は刺激不足だった為、この退屈さを少しは紛らわせる事が出来るのではないかという事の2つ。
だが別に、大して期待していなかった。
まぁ、人間にしてはやけに物怖じしない奴だ、とは思ったがな。
さて、蓋を開けてみればどうだ。
あの人間は、この俺に反抗し、嫌悪感を隠そうともせず、真っ直ぐ正面からぶつかってきた。
この反応は、流石の俺でも全くの予想外だ。
これを面白いと言わずに何と言う？
興味を持たない等という選択肢は有り得なかった。
しかもこいつ、中々に頑固で、馬鹿正直のようだ。いくらなんでもそこまではっきり言うか？
こいつの中での俺の評価は、中々散々らしい。
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ユドーフ(プロフ) - 怪盗Nさん» ありがとうございます！！！嬉しすぎます...自分の好みが怪盗Nさんにも好いてもらえて良かったです！頑張ります！！！！ (2020年2月19日 18時) (
レス) id: 7bf2f68390 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗N(プロフ) - 控えめに言います。最高です。真面目に私の好きなもの詰め込んでる作品です！更新頑張って下さい！ (2020年2月18日 18時) (レス) id: 0017a7a923 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん…！！発狂寸前だなんて…本当にありがとうございます！！はい！復活したので、また更新していきます！コメント毎回とても嬉しいです！本当に、本当にありがとうございます！ (2020年1月7日 0時) (レス) id: b6d5c53f52 (このIDを非表示/違反報告)
ルーン - コメント失礼しまーす！！ はい…うるさいっすよね。だって一番最初から見てたから＾＾続編来たとき発狂寸前でした…インフルエンザ辛いと思いますが、頑張って治してくださいね！応援します！ (2020年1月2日 2時) (レス) id: 0c6e119b4e (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルミさん» コメントありがとうございます！！そう思ってもらえて良かったです！とても嬉しい言葉をありがとうございます...！はい！！頑張ります！ (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9a9478c8c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年12月17日 23時
