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その言葉と共に次に近付いてきたのは、緑色のパーカーを着た男性だった。深く被っているフードにより、顔をはっきり見ることは出来ない。口元だけが見えている、といった感じだ。
「ゾムやで。種族は…」
―死神や―
『ひっ！？！』
名前を名乗ったかと思えば、緑色の彼は1度口を閉じた。……しかし、次の瞬間には彼は私の視界から消えていて、真横から一切温度の無い声がしたのだ。
何も見えなかった。確かに目の前にいたはずなのに、一瞬で、気が付いたら真横にいた。
何が起こったのか…。あまりにも驚いた為、情けない声が出てしまった。
「良い声出すやん」
そんな私の様子を見て、ゾムと名乗った彼はケラケラと笑っている。意味が分からない。何なんだ、この男は。そんな思いから、ついつい私は彼のことを少し睨みつけてしまった。
それに気付くと、彼はまた少し顔を近付けてきて、真っ直ぐ私のことを見てくる。目元はよく見えないのだが、一瞬、フードと前髪の隙間から、鋭く綺麗な萌黄色が見えた。
それが、冷めきった彼の瞳である、と気付くまでに数秒かかった。
「俺、人ってあんま好きやないねん。やから、下手なことせんといてな？」
目覚めてすぐに見た警戒するような無数の視線とも、あの威圧的なリーダーさんとも、最初に忠告をしてくれたコネシマさんとも違う……本当に氷のような視線と言葉。口元だけは笑っているが、それがより一層彼の恐ろしさを強調している。
本気だ。彼は、ゾムさんという人は、本当に人間が好きではないんだ。というか、興味が無いんだ。
これが死神……いや、魔物なのだ、と思い知った。人間と魔物の違いを改めて認識させられた。
まだ目を覚ましてからほんの数十分しか経っていないが、彼らがあまりにも人間らしい為、すっかり忘れていた。私達と彼らは、人間と魔物なんだ。別の生き物なんだ。
「うおっ？！？！」
そんなことを考え、私が固まっていると、突然ゾムさんが何かに引っ張られたようにして後ろに飛んでいった。……飛んでいった？え？！
「ゾム、そういうことすんなって言われたばかりやろ」
そう言ったのは、紫色のストールを首に巻いていて眼鏡をかけた男性で、彼が指を動かせばゾムさんはその指の動きに合わせるようにして、部屋の隅まで飛ばされてしまった。ど、どういうこと？！？
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ユドーフ(プロフ) - あんりさん» ひぇぇぇありがとうございます！！嬉しいです！！絵柄コロコロ変わる人間なので、今はまた違った感じなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！！(イラストは基本、Twitterの方であげたりしています！) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 92bd9f5310 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - いやぁ神作品ですねぇ！！！イラストもどストライクの絵柄でした！！！ (2019年12月23日 19時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - うんちっちさん» 神だなんて畏れ多い...！ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月17日 20時) (レス) id: 839dbecfab (このIDを非表示/違反報告)
うんちっち - いやはや...神ですねぇヤバいですねぇ〜更新頑張ってくださいね！ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん！またコメント...ありがとうございます！嬉しすぎます！！今ちょっとリアルが多忙なので、もう少ししたら更新出来ると思います！頑張ります！！(えっ、えっ、ぽこにゃ んさん知ってます！！好きです！！！え、嬉しい！ありがとうございます！(煩い) ) (2019年12月5日 0時) (レス) id: 743532c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年9月22日 2時
