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story 16 ページ17

先「空野さんはこっちに座って下さい。」


私は茶髪の真向かいの椅子に座った



茶髪は食って掛かりそうな形相で私を見ている


けれどそこには少しの余裕もあった


なるほど、自分が無実だと証明する自信があるんだね




先「それでは本題に入りましょう。」


先生は私と茶髪の真ん中の椅子に座る


先「実はあるサイトに、写真が掲載されていました。今日の朝、帝光の生徒がそれを教えてくれてそれが問題になりました。」


失礼しますね、と先生は自分の携帯を取り出す


私はその成り行きを静かに見守った


先「これです。」


先生が見せたのは、もちろんあの出会い系サイトに載った茶髪の写真


けれどもうサイトの写真は削除してあるのか、その写真は携帯のアルバムboxの中の物だった


先「彼女は、自分は写真を載せていないと主張しています。」


先生は茶髪を見やる


先「空野さんが載せた、と。」




私「知りません。」


それはもう速答した


あまりにも私が白々しく嘘をついたからか、茶髪ははあ!?と声を上げる


女「あんた何言って!よくもそんなこと‥!!」








冷静にならないと駄目なのだ


いつでも自分を忘れてはならない


例え自分が有利でも、それを忘れたら確実に取り逃がすから









私「落ち着こうよ。」


女「‥‥‥!?」



にっこりと笑顔を見せる



女「あんた、ね‥!!」


茶髪はバン!と机を叩いて立ち上がる


女「先生、あいつら連れてきてくれました!?あいつらが証言してくれますから!」


あいつら、と言うのは外で待っている黒髪と金髪のことか


私(2人に証言させる気かー。)



先「‥わかりました。」


先生が立ち上り生徒指導室を出ていく




にんまりと、茶髪笑って私を見る


女「これで‥あんたなんか。」







私「“それなり“の対処。」





私は茶髪を見もせずにぼそりとつぶやいた




女「‥‥なに?」





それには答えなかった



ガラガラ


扉が開き、黒髪と金髪を先生が連れてくる









先「それでは始めましょう。」

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朱凜(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが早く読みたいです。更新頑張ってください。応援してます (2017年5月4日 10時) (レス) id: 5d06c1f640 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの。(プロフ) - 続き楽しみです。更新待ってます。頑張って下さい。 (2017年3月11日 14時) (レス) id: 5b254ad5b2 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - なつかぜさん» 久しぶり!!あんまりコメントできなくてごめんなさい!やっぱりこの作品素敵!!これからも頑張ってね!!なっちゃん!! (2017年2月11日 13時) (レス) id: 1207641a4c (このIDを非表示/違反報告)
なつかぜ - ぺー猫さん» ありがとうございます!長らくお待たせしました (2017年1月31日 21時) (レス) id: 800fe8563b (このIDを非表示/違反報告)
なつかぜ - 氷留痲さん» 少しリアルに描いてみました(*´-`) (2017年1月31日 21時) (レス) id: 800fe8563b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつかぜ | 作成日時:2016年12月17日 13時

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