45話 ページ46
桐「やっと、入れたな…。
白井ちゃん、何乗りたいとか…ある？」
桐山さんは、ゲートでもらったマップを広げて私に見せてきた。
私は、マップを覗く。
当たり前だけど、桐山さんのマップを見せてもらってるわけだから…
近い…超が付くほど近い。
この緊張のドキドキ気づかれないかな？
桐「白井ちゃん？」
A「へ！？あ、ええと…。
これ！これに乗りたいです！」
桐「え…これ？」
A「え…？」
慌ててしまった私が思わず指差してしまったのは…
・
・
桐「これ…やっぱり俺だけ場違い…ちゃうかな？」
A「なんか、ファンタジーですね。」
桐「それ…フォローに……なってへん…やん？」
そう、今桐山さんと一緒に来たのが…。
なんと"メリーゴーランド"なのです。
さっき、私が慌てて指差したところが、
この遊園地のメインと言えるメリーゴーランドだった。
改めて見て、「失敗した…」と思った私は、変えようとしたけど、
なんと桐山さん、戸惑いつつも「行こう」と言ってくれたのだ。
それで今。
メリーゴーランドの馬に乗って、始まるのを待つ。
桐「俺…いつぶりやろ？
……メリーゴーランド…。」
A「えっ！乗ったことあるんですか？」
桐「ち、小さい頃な！！
こんなデカい図体の奴が、1人わーって乗るわけない…やんか……。」
一生懸命、話してくれる桐山さん。
最後すごい語気が弱まったけど。(笑)
そして、可愛い曲が流れて、床が回り始めた。
遊園地では、
メリーゴーランドが好きだったなぁなんて思い出しながら、
久しぶりの感覚に思わず、楽しさが溢れ出した。
楽しい時間はあっという間。
メリーゴーランドが緩やかに止まって、
一緒に乗ってた人たちが降り始めた。
私も降りようと思ったその時…。
桐「ほら。気をつけて降りてな。」
A「え…。あ…ありがとうございます。」
先に降りてた桐山さんが降りやすいように、
私に手を差し伸べてくれたのだ。
そんな桐山さんがメリーゴーランドの煌びやかさに相まって
紳士的でよりかっこよく見えた。
私は桐山さんの手を取って、降りた。
その時気づく。
桐山さんの手…、とてもあったかいな。
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あきおーはま(プロフ) - おずさん» お読み頂きましてありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです。拙い作品ですが、更新頑張りますので、よろしくお願い致します。 (2019年10月10日 20時) (
レス) id: 78e54553dd (このIDを非表示/違反報告)
おず(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンきて癒されます！更新楽しみにしています。 (2019年10月10日 20時) (レス) id: bc6c17b8f8 (このIDを非表示/違反報告)
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