25話 ページ25
A「大丈夫ですか？
桐山さん…？」
桐「……。」
桐山さんは洗い桶に手を突っ込んで、勢い良く水を流していた。
どうやら、あっためてた鍋に手をジューってしちゃったみたいで…。
桐山さん…、なんか落ち込んでる？
桐山は洗い桶に突っ込んだ手を見ながらボーッとしていた…。
仕事でも今でもそんなに表情変えないけど、
今日の桐山さんはいろいろな感情見せてくれてる気がする。
全ては、災難によるものだけど…。
仕事でもいろいろな表情を見せたらいいのにな…なんて。
まぁ、とりあえず…。
火傷は冷やすに限るし…、けど下準備進めなきゃだから…。
A「桐山さん？あと、切るの玉ねぎだけですか？
私、代わります。」
桐「え…ええて…。今日…、客人やろ…？」
A「ほっとくと腫れたりするんで、冷やしててください。
カレー作るんですよね。
カレーでしたら、私も作れるんで任せてください。」
桐「お…おん。」
私は�霤弔気鵑縫札奪謄�ングを任せ、カレー作りに取り掛かった。
・
・
桐(ジーーーーッ)
み、見られてる…。
患部を冷やしてるから、隣にいるのは仕方ないけど、
相変わらず、桐山さんの視線は痛いんだよなぁ…。
けど…
今注がれているその視線は
仕事の時やさっきのばったり会った時とはなんか違う。
なんだか、優しいような…。
勇気出してチラッと桐山さんを見ると、
何故か慌てるように目を逸らされるんだけど…。
なんか寂しいと感じた…のはここだけの話。
そう感じた私はまた少し、勇気を出してみた。
A「桐山さん、今日災難ばかりでしたね。」
桐「！？」
え、今、驚いた？驚く要素ありました？今…。
A「あ、もしかして、今日の占い運気悪かったとか！」
ちょっとしたからかいも込めて、桐山さんの方を向いてそう言うと、
桐山さんと目が合って…。
桐「いやむしろ……。」
A「むしろ？」
桐「いや…、やっぱ何でもあらへん……。」
え？むしろってことは運気良かったの？
あんだけ災難が降りかかったのに？
聞こうとしたけど、またプイと目を逸らされた。
けど、その時なんか…
顔…赤かった……ような。
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あきおーはま(プロフ) - おずさん» お読み頂きましてありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです。拙い作品ですが、更新頑張りますので、よろしくお願い致します。 (2019年10月10日 20時) (
レス) id: 78e54553dd (このIDを非表示/違反報告)
おず(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンきて癒されます！更新楽しみにしています。 (2019年10月10日 20時) (レス) id: bc6c17b8f8 (このIDを非表示/違反報告)
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