7話 ページ9
私達は呼び出されてリビングに正座させられた。そして躾をされる。1番最初は柚葉から始まる。元々殴られていた所をさらに上書きされるように何度も殴られた。
意識を無くすと次のターゲットは八戒になる。男という事もあるのか1番殴られているのが長かったのかもしれない。八戒はすぐにへばってしまうため、意識はそのままにして、次は私になる。
やはり、受け入れているとはいえ怖いものは怖い…痛くないけど。大寿お兄ちゃんは私の方へ歩み寄ると髪の毛をつかみあげる。私はうんともすんとも言わず、そのまま黙って正座をし続けた。いよいよ殴られる…！と兄がこぶしを構えた瞬間に目をつぶると何時もの感覚が来ない。
何故？と思い目を開けると兄が私の髪の毛から手を離してふらりふらりと外に出るところが私の目に映った。それは初めての体験であり、もっと認めてもらいたい。そう思った瞬間でもあった。
愛は苦しいものだった。だから、私には何が何だかわからなかった。八戒が私に詰め寄り襟元をつかみ泣き叫ぶ。子供ならではの本音であり、正直な気持ちであった！
「なんで御前だけ…。なんで御前だけ殴られねェんだよッ！！オレ達がこんなに痛い思いをしてるのに、なんで御前だけ！御前なんて…御前なんて！妹なんかじゃねーッ！」
その一言が私の心に深く突き刺さった。混乱し上手く息が吸えなくなった私を八戒が何度も何度も泣きながら殴った。そんなこと、私が聞きたいよ。私だって意味わからないよ。私に言わないでよ。
その声におきたのか柚葉が八戒を止めてその場は収まった。また相も変わらず徒然なる日々はまた始まる。朝早く起きて、静かに朝食を食べて学校に行く。そして帰ってきたらまた躾を受ける。
…でも、ほんのちょっぴりだけ。私の思い上がりかもしれないけど。お兄ちゃんからの暴力が他の2人よりも日に日に減っていった気がする。減っていった…と言うよりかは威力が弱まる。というかスレスレでストップをかける…みたいな。
あれから八戒と柚葉はさらに口を聞かなくなった。元々無口な太刀なため、あまり気にしてはいなかった。…が、まあ、とある事件、というのは大袈裟すぎるが、お兄ちゃんと柚葉の会話を聞いてしまったのだ。
内容は「柚葉が八戒の分を殴られるから、八戒を殴らないで欲しい。」と言う事。…私は？いやいや、確かに痛みを感じないのは確かだし、守る義理もないのは分かってる。
けど、けど。お姉ちゃんという盾に末っ子として甘えたかった
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ユキ - 最新待ってます！ (5月27日 11時) (
レス) id: cab48b93e7 (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - ちょー面白かったです 更新してくれると嬉しいです！ (2023年1月13日 21時) (レス) @page15 id: f100e4cf09 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 1日早いけど大寿君誕生日おめでとう🎶✨😆✨🎶 (2022年7月23日 2時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - ぽうんどけーきさん» ありがとうございます！貴方様の言葉で書く気になりました…！ゆっくり書いていこうと思うので末永くお待ちください！ (2021年9月15日 20時) (レス) id: 4a7aa84fda (このIDを非表示/違反報告)
ぽうんどけーき(プロフ) - ﾜｱｱｱｱ!!ついに、大寿君の夢小説が...！めっちゃ好きです！！これからも更新頑張ってください(∵)ゝ (2021年9月10日 22時) (レス) id: d8b926fcad (このIDを非表示/違反報告)
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