12話 ページ14
静かになったのでリビングに向かってみれば、そこには誰もいなかった。きっと話が済んだのだろう。顔を合わせるのが嫌だったから逆に助かったのかもしれない。深く息を着く。
息を整えるのは私の心を落ち着かせるために。そしてまあ…私の癖でよくやっている。特に害のある行為でもないため、お兄ちゃんからはなんにも言われていない。
ピンポン。と玄関のベルがなった。顔を覗かせてみると黒龍の下っ端の1人で隊服を抱えていた。そいつ曰く貴方のお兄様用。そう言っていた。お兄ちゃんは赤色の格好良い服を来ているので、この服は八戒のだと思う。
例を一言かけると、クリーニングに出していたのかピシッとしている服を手でゆっくりとなぞる。…もし、お兄ちゃんが黒龍から降りたら。その時は私ではなく、八戒か黒龍を継ぐのだろう。きっとその時は、
「黒龍を抜けると思う。そんなの、絶対に耐えられない。」
血縁上上の兄だが見下している相手。その相手にもつくなんてサラサラ出来そうにない。そんなの抜けて野良でやっていったほうがマシである。絶対に八戒の下にはつかない。己の中で最も大事なルール。
ま、お兄ちゃんは多分降りる事は無いし、降りたとしても裏で牛耳ると思うから問題ないと思うが。八戒の隊服をかけておくと自分の食べないであろう夕食を作り始める。さて、何がいいだろうか。
…結局のところはミートパスタになった。パスタを茹でている間に予定のチェックをしていると目に付くのがクリスマス。そこだけ赤丸で囲まれている。
私のお兄ちゃんはイエス・キリストを信じているから毎年教会に行っている。私もついて行こうとするが、一人で行きたいらしい。今年も家で一人でテレビでも見てすごしていこうか。なんて考えているとお湯が吹き出してしまった。
…片付け諸々していたらいつの間にかちょうど良い時間になってしまった。今日もお兄ちゃんは居ない。体を壊さないか心配なのだがココの連れていく店だ。栄養バランスは大丈夫なのだろう。
パスタを盛り付けていると、ガチャりと扉が開く音がした。もしかして、お兄ちゃんが早めに帰ってきたのかもしれない…！嬉しくなり扉を開けるとそこに居たのは八戒で。思わずため息を着きたくなるが喉元で抑えて八戒のパスタも用意する。多めに作っといて良かった。
八戒も私の様子を見兼ねたのかリビングの椅子に座った。私はそのままパスタを運ぶと八戒の目の前に置いた。嗚呼、夕食なんて作らなかったら良かった。
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ユキ - 最新待ってます！ (5月27日 11時) (
レス) id: cab48b93e7 (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - ちょー面白かったです 更新してくれると嬉しいです！ (2023年1月13日 21時) (レス) @page15 id: f100e4cf09 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 1日早いけど大寿君誕生日おめでとう🎶✨😆✨🎶 (2022年7月23日 2時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角(プロフ) - ぽうんどけーきさん» ありがとうございます！貴方様の言葉で書く気になりました…！ゆっくり書いていこうと思うので末永くお待ちください！ (2021年9月15日 20時) (レス) id: 4a7aa84fda (このIDを非表示/違反報告)
ぽうんどけーき(プロフ) - ﾜｱｱｱｱ!!ついに、大寿君の夢小説が...！めっちゃ好きです！！これからも更新頑張ってください(∵)ゝ (2021年9月10日 22時) (レス) id: d8b926fcad (このIDを非表示/違反報告)
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