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59(壱馬side) ページ10

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壱馬side


翔吾「次こっち行こうや!」


「先に抹茶アイス食べるって言ったじゃないですか!」


翔吾「気が変わってんもーんこっちでええやん!」


樹「二言は無しですよ、翔吾さんこっちです」


「いえーい!行こういっちゃん!」


翔吾「ちょ、おい待てこらっ!先輩やぞ!!」






朝ご飯を食べて、せっかくの京都旅行だからとおばさんが送り出してくれて、五人で準備を終え、京都の街を楽しんでいる






慎「翔吾さん尻に敷かれてますね笑」


壱「んな笑」






パンフレットを抱えた翔吾を引っ張って、Aと樹は美味しい抹茶アイスの店へと向かっていて

俺と慎は、そんな三人の後ろから見守り隊







壱「お前は行かんでええの?」


慎「俺は見てるだけで充分なんで笑」







相変わらずクールやなぁ…

けど、Aを見てる慎の横顔はいつでも優しい

俺はこの夏で、何度この顔を見てきたことか

どうしようもなく愛おしくて堪らんって顔


…こんなん入る隙もあらへんやろ、笑







壱「…なぁ
昨日何があったか聞いてええ?」


慎「……飯の時からなんか変で…食べ終わって部屋にすぐ行った時、あ、A泣くなって」


壱「…それで?」


慎「だから、Aの本当の気持ち、今なら伝えられるんじゃないかって思って、お母さん連れて行きました」






我が弟は、一歩も二歩も前を歩いている





壱「慎、お前ほんまエスパーなん?」


慎「俺は俺ですよ笑」


壱「でも、お前のおかげやな
全部慎のおかげや」


慎「俺、何もしてないですよ」


壱「いやいや…」


慎「結局、勇気出したのはAとお母さんです」






こうやって謙虚な姿勢を保っているのも

時折そうやってまた優しく笑うのも

俺より何歩も先を歩いてる






壱「慎、Aに気持ち伝えたんか?」


慎「明日、言うつもりです」


壱「ほんま?応援してんで」


慎「ありがとうございます、壱馬さん」


「二人ともー!早く来てよ〜!
翔吾さんが抹茶アイス横取りした!!」


翔吾「あんな〜、そんな
無防備に晒してるからあかんねんで?」


樹「なんか変な意味に聞こえる…」


翔吾「うわ〜樹のド変態っ!」


「どういうこと?」


慎「Aは知らなくていいの」


「えー?」


壱「ふっ笑 ほら、新しいの買ってやるから」


「やったー!壱馬ありがとう!」







二人の未来を一番に願っとるから


慎、A、幸せになれよ


幸せやなかったら許さへんで?


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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
- 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
- また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月10日 1時

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