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「叔母さんの旅館に？」
壱「俺らがですか？」
観光を終えて家に帰り、昨日のカレーよりも豪華な食事を囲んでいたところで
お母さんと叔母さんからの提案に耳を傾けた
叔母「丁度今日、キャンセルが二件入ったところで、結構いい部屋なのよ！お代は気にしなくていいから、最後の旅行楽しみなさい」
翔吾「えぇー！いいんですか！！」
樹「テンション上がりますね」
「叔母さん、良いんですか？申し訳ないです...」
叔母「いいのよ〜、ねぇあなた！」
叔父「本当は俺はAが心配だからうちに置いておきたいんやけどな？なんならお人形さんにして持ち歩きた『あなたっ！』い...」
「...叔父さん笑」
叔母「全く過保護なんだから...
あ、ちなみにね、春ちゃんからの提案なの」
叔母さんに向いていた視線がお母さんへと向けられると、照れ臭そうにお箸を置いて、私達の顔を見た
母「皆には感謝してもしきれないわ？
Aの為に京都までわざわざ出向いてくれて...
今、私の声が出るようになったのも、皆のお陰
せっかくここまで来てくれたんだもの...
最後のお礼として、皆で楽しんで欲しいのよ」
お母さん...
私の為に、じゃなくて、
Aの為に、なんて言うんだもん
今まで後ろを向いていた時間が、素直になれなかった時間が、勿体なく感じてしまうよ
慎「俺も、感謝してるんで」
母「慎くん...？」
慎「Aを生んでくれたことに、感謝してます」
樹「まこっちゃん？ちょっと...」
慎「あっ、やべっ...」
翔吾「えまさか無意識なん？笑」
みるみるうちに赤くなる慎を見て、同い年にも関わらず、素直に可愛いと感じて笑みがこぼれる
...ひょっとして母性？笑
母「ふふっ笑 どういたしまして」
叔母「あ、そういえば、二部屋しか用意出来なかったんだけど...大丈夫かしら？」
壱「全然大丈夫です！」
叔母「あ、あと露天風呂付きよ♡」
翔吾「ろ、露天風呂...」
慎「.....」
翔吾「な、何も考えてへんからっ！！
そんな目で見るんやめえやっ！！」
叔父「男のロマンやなぁ...」
「...叔父さん？」
叔父「お、おう！？」
「「笑」」
家族と、大切な仲間達が笑い合った京都の夜
新しい記憶の仲間入りには、
古い記憶は捨てられてしまうらしい
だけど、どんなに新しい記憶が増えても、きっとこの瞬間を思い出す日が、私は絶対に来ると思うんだ
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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました！ (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 蘭さん» 楽しみでたまらないです！待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています！楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
★ - また慎くんで書いてください！ (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます！すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2018年9月10日 1時
