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翔吾「いや〜楽しかったぁ〜!」


壱「お前一番叔父さんと仲良くなっとったよな笑」


翔吾「翔平の話したらな、今度二人まとめて海釣り行ったるから連れて来い言われた笑」


「そうなの?笑」


翔吾「せやねん、Aも一緒にな!」


慎「もれなく俺がついてますけど」


翔吾「抜け目あらへんなぁ…笑」







次の日の朝、実家を後にして、京都駅近くの旅館へと、五人で話しながら歩く道







「あの、みんな」


壱「どした?」






まだ人通りも少ない道の途中で立ち止まって声を掛けると、四人が後ろを振り返った






「本当に、ありがとう
あの、上手いこと言えないんだけど…」


壱「ふっ笑 Aやなぁ笑」


「笑わないでよ、真剣なんだから」


樹「ね、A?」


「はい…?」







少し先を歩いていたいっちゃんは、距離を詰め、前屈みになって膝に手をつき、私の顔を覗き込みながら目を合わせた







樹「俺ら皆、Aの事大好きなんだよ」


「…うん」


樹「だから、Aが悲しかったら俺らも悲しいし、Aが幸せなら俺らも幸せなんだ」


「…いっちゃん」


樹「こんなに愛されてるんだから、もう誰かに頼らず生きていこうとするのは禁止ね?」








膝に置いていた手を頭に乗せられて、優しく撫でられると、ふわっと優しく笑ったいっちゃん

鼻の奥がツンとして、一瞬だけ込み上げてきたものを出さぬように落ち着けると

応えるように小さく笑った







壱「俺以外にも過保護なのいっぱい居るからな〜、覚悟しいひんと笑」


翔吾「せやで、こんなに味方が沢山居る事、夏が終わっても忘れるんちゃうぞ」






あ、そっか…

もうそろそろ夏が終わって
皆とは一緒に居られなくなるんだ






慎「A、行くよ?」


「あ、うんっ!」






楽しい時間はそう長くは続かないもので

季節の終わりと共に
また新たな時間に塗り替えられて行く






慎「どした、元気ないじゃん」


「慎、夏が終わったら、会えなくなる?」


慎「…え?」


「寂しい…」


慎「…大丈夫、会えるから」






隣に居る慎を見上げると、同じように彼もこちらに視線を落としていて、バチっと目が合った







翔吾「着いたーここや!…いやデカっ」


樹「第二弾出た」


壱「ええ旅館やな…」






慌てて二人で視線を前に戻すと、
いつの間にか着いていた旅館の前で佇む三人



会えるってその言葉



私は単純だから、信じるよ、慎


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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
- 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
- また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月10日 1時

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