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臣「お、お帰り」


「ただいまです!」


壱「迎えありがとうございます」


臣「いいよ、乗りな〜」








駅へ着くと臣さんがミニバンでお迎えに来てくれて、車の中へと荷物を詰め込み、乗り込む


走り出した車に、開けられた窓から爽やかな風が吹き込んでいて、なびく髪の毛









臣「楽しかった?」


翔吾「めちゃくちゃ楽しかったです!!」


樹「まぁ疲れましたけど…笑」


臣「えー?笑 樹だけやけに疲れてない?笑」









サングラスをかけた臣さんは、白い歯を見せながらバックミラーでいっちゃんの事を盗み見た後で、また視線を前へと戻す









壱「後で写真色々見せますね笑」


臣「おう、ありがとう笑」









そんな他愛も無い話を車内でしばらくすると、夏の初めに見た綺麗な海が、また迎え入れてくれる


なんか、懐かしいなって、そんな事まで思って


駐車場に車を止めると、最後に荷物を出す私の横から手が伸びてきて、臣さんが軽く取り上げる









「臣さん!いいですよ、私持てます!」


臣「俺がしたいだけだから、ね?」


「…ありがとうございます」









壱馬は一瞬こちらを見た後で、皆の背中をさり気なく押しながら、一足先に海の家へと向かっていた


臣さんは車の鍵を閉めて


行こう、と隣に並んで歩き出す









臣「…その顔は色々上手くいったみたいだね?笑」


「顔で分かりますか?笑」


臣「Aの事なら分かるよ笑」


「怖いなぁ笑」









目を細めながら、えー?と笑う臣さんは、初めて会った時と同じくらい眩しい









「もうそろそろ、夏が終わっちゃうけど…
私、臣さんには、本当に感謝してます」


臣「……俺の方がお礼言いたいくらい」


「そんな…わっ」


臣「来てくれてありがとう」









爽やかで大人な香りに包まれたと思えば、臣さんは私の身体を引き寄せていて


頭に置かれた手はふわりと優しく撫でた









臣「行っといで

そこがAの居場所だから」








小さな声でそう呟いて一瞬で離れた身体


優しい表情を向けてくれた臣さんに笑顔を返すと、皆の所へと歩みを進める


そして段々と歩みから走りに姿を変えて









陸「あ、Aー!!!」


翔平「会いたかったー!!!」









手を振ってくれる皆の所へと駆けて行くと









「わっ!」


慎「危ないでしょ」








支えてくれる慎の腕の中


此処が私の居場所だ、って気付かされる


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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
- 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
- また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月10日 1時

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