猫と烏と、46ページ目。 ページ3
￣￣￣
五月も中旬に入り、
予選に向けて練習に熱が入るバレー部。
試合の組み合わせも発表された。
インターハイ予選まで、あとわずか二週間だ。
･
意気込むみんなを見てれば、私も自然と頑張ろうって思って、
そんな日が続けば、一週間はあっという間に過ぎた
「潔子先輩、それなんですか？」
部員全員が練習に集中してる時、私はごそごそと何かをしている潔子先輩に声をかけた
振り向いた先輩は、人差し指を唇に当てて悪戯っぽく笑う
「掃除してたら見つけた、横断幕。
結構埃も被ってるし…汚れてるから…
綺麗にしようと思うの
サプライズみたいにしたいから、秘密ね？」
先輩の言葉に目を輝かせた私は、
大きすぎない声で先輩に言った
「私も手伝いマス!!いや、是非手伝わせてください!!」
驚いた先輩も、すぐに笑って頷いてくれた
(…最近、Aアクティブになったなぁ)
(…きっと元々が元気な子なんだろうけど、)
(明るくなってくれてよかった、)
先輩は時計に目を向けて、もうすぐ終わるであろう練習を横目に呟いた。
「…今日も、一緒に帰ろっか」
「！ハイ！勿論デスっ!!」
首をぶんぶん縦に振って返事をする
潔子先輩がにかっと笑ったから、私も答えるように顔を綻ばせた。
･
･
―――そして、インターハイ予選前日
コーチからの話が終わったあと、一鉄せんせーが解散を引き留める。
「―――――清水さんから！」
首をかしげる主将、潔子先輩の名前に反応する二年二人
私は遠巻きにもじもじしてる潔子先輩を見守る。
昨日…――――
『え、？』
『あ、えーと、私は"何もしてない"ってことにしてほしいんです』
『どうして？A頑張ってたのに、』
『私…応援とか激励だとか、多分潔子先輩より得意じゃないです。
そういうのには不器用なんで、
人任せで申し訳ないんですけど…』
『…そっか、…わかった。』
『ありがとうございます！」
―――――……
先輩頼みになったけど、横断幕には私の応援の気持ちも入ってるからいい。
せーの、の声で広がった横断幕
飛べ、の一文字
輝く皆の目、見てるだけで嬉しくなるくらい。
最後、潔子先輩が小さな声で言った
がんばれ、の言葉には
私も元気付けられた。
＿＿
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水無月のぞみ - これで終わりじゃないですよね？更新待ってます！ (9月5日 1時) (
レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - あの、この作品とても面白くて続きがとても気になるのですが…もう辞めてしまったのですか？ 続きが読みたいです (2018年12月4日 16時) (レス) id: c9e1d3609d (このIDを非表示/違反報告)
藍猫 - すごく面白かったです！続きを読んでみたいです！ (2016年9月6日 0時) (レス) id: a4084afe5f (このIDを非表示/違反報告)
夏猫★(プロフ) - りんねさん» 神様…！？な、なんのことですかそれ(ありがとうございます!!お気に入り登録、嬉しいです…！更新停滞すみません!!頑張らせていただきます!! (2015年3月11日 0時) (レス) id: 3aaac4f2db (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - あなたは神様ですか？この作品、読み出すと止まりません！！迷わずお気に入り登録しました。これからも頑張ってください(*≧∀≦*) (2015年3月2日 18時) (レス) id: bd8c9a996c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏猫★
| 作成日時：2014年8月13日 0時
