高校3年生

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「だー！そんな顔で牛乳パン食べないでよ！牛乳パンに失礼だよ！」


「元からこんな顔よ！」


失礼だなー。


自分の顔が整ってるからって。


「だって、俺の知ってるAはなんでも美味しそうに食べるじゃん。今のAは全然美味しそうじゃない。2人のこと気にしてるなら二人きりにしなきゃいいのに。｣


「なんで、？」


「岩ちゃんのこと好きなんでしょ。」


「なんで知ってるの。」


「わかりやすいからー。」


顔熱くなるのがすぐ分かった。


及川にもバレてたなんて…。


「そうだよ。私は岩泉が好き。」


「やっぱりねー」


ほんとに恥ずかしい。


「なんか、もやもやしてるなら俺に話したら？松っつんの彼女には言いにくかったりするんでしょ？」


なんで分かるんだろう。


友里に相談するのは、松川くんとの時間を


奪っちゃうことにもなるから


申し訳なくて…。


「及川、聞いて欲しいことがあるの。」


「うん、なんでも話しな。」


嫌だったのに、するするって話せた。


及川のイケメン力見せつけられた感じ。


不思議と泣かないまんま


全部話せた。


「そろそろ昼休み終わっちゃうから戻ろ！話聞いてくれてありがとね。」


「待ってA今なら泣けるよ。｣


「は、何言って「いつも一人で泣いてるんでしょ」


なんでかわかんない。


泣きたかった訳じゃない。


それでも、涙が出てきて


5限目が始まっても及川に頭を撫でられたまま


何も言わないで泣き続けた。

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