#22 ページ22
「_私が黒尾くんを好きなことは変わらないんだけど黒尾くんがAのこと好きなのも知ってたの。」
「…ん?はい?」
「本当は2年生の冬に1回フラれちゃって、でも私が諦められなくて延長お願いしたの。」
「ごめん、全然理解できない」
冬休みに1回黒尾にフラれたけど美祐は好きだから春休みまでに気持ちが変わらなかったから別れ…
「え、黒尾酷くない?」
「酷くないよ!ちゃんと言ってくれたのに私が納得出来なかったのが悪いんだよ…」
「好きじゃないのに付き合ってたの?」
「好きにさせるって思ってたけどダメだったみたい」
Aのこと好きになるのもわかるなあって笑顔を見せてくれたけど、どれだけ辛いんだ。
もし仮に私に大好きな彼氏がいて、そいつが美祐のこと好きだから別れてって。私は美祐も彼氏も大好きだから…
「…なんでそこまでして恋するの?」
「えー。分かんない。」
「だって、辛そうだし、私美祐いればいいんだけど」
「んー。私もA大好き。でもね、黒尾くんのことを好きって思う気持ちはちょっと違う。どっちも大事だけど恋の好きは辛いことの方が多いし、だけど嬉しいことが少しでもあると辛いことが一気に飛んでくの。」
深イイじゃん。これ。私には一生かかっても分からない領域。辛いなら恋なんかしたくないもの。
まず好きになる人も居ないんだけどね。
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作者名:なつなつき | 作成日時:2020年4月15日 0時