謹慎明け ページ31
切島くんとA組に行ってから、
何回か行ったけど、今日は謹慎あけだからやめた。
爆豪くん気まずい。ほんとに。
だけど、なんでしたのか理由も知りたい。
あの日からずっと気持ちがぐちゃぐちゃしてる
「Aー爆豪来てるけど」
「え、えぇ！？」
お昼休み、友達に呼ばれて出入口を振り返ると
凶悪そうな顔がちょっと落ち着いた
爆豪くんが立ってた。
最近ほぼ爆豪くんのことで頭が埋まっている私は
心臓が飛び上がった。3メートルくらい。
「な、なにですか」
「ちょっとツラ貸せや」
「ヤダって言ったら？」
「無理やりにでも連れてくわクソ」
「えーだってもう時間ないもん。」
「じゃあ、今日俺の部屋こい」
「やだ」
「なんでだ」
「怖い」
「今日放課後迎えに行くからな」
「えぇ…」
出たよ横暴。
ヒーロー科の方が終わるの遅いし
早めにぱぱっと帰っちゃおうかな。
友達には謝ろう。
命の方が大事だもの。
最後の授業が終わった時点で、
お茶子ちゃんから私に無慈悲な連絡が届いた。
『爆豪くんそっち向かっちゃってるからねー』
ちゃってるって言ってるけど、
止める気無かったでしょ…
まあ、止めたら殺されるよね。
「持田ー！！」
クラスの子に名前を叫ばれて、
咄嗟に机の下に隠れた。
間違えたもっと場所があったはずなのに。
お願いだから来ないで…！！
「俺から隠れるなんぞ100万年早いわ」
勝ち誇ったような笑顔をみて諦めた。
「…命だけは」
「何言ってんだ」
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作者名：なつなつき | 作成日時：2019年10月19日 21時
