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名取さいど
名「坂下は、、、ずっと笑顔だった。」
貴「え？」
名「北村さんの前で坂下はいつだって笑顔だった。その坂下の笑顔で、北村さんは、どれだけ安心したことか。坂下は知らないだろうけど、、、俺は知ってる。昨日、北村さん、俺に言ったんだ。
[あの先生の笑顔を見ると、自然とわしも笑顔になれるんですよ。]って、すごく素敵な笑顔で教えてくれたんだ。」
貴「うそ、、、」
坂下の目から今まで抑えていた涙が、こぼれ落ちた。
名「坂下の笑顔は、見ている人を明るくする。自然とつられて笑顔になれる。勇気を与えてくれる。ただヘラヘラ笑っているんじゃない、心からの素敵な笑顔だよ。」
貴「あ、、名取先生が笑った、、、」
坂下がつぶやいた。
名「へ？……あ、ほら、俺だって笑顔になった。」
貴「！」
名「坂下にできることはたくさんある。笑っただけで人を安心させるんだ。
すごいことだと俺は思う。」
貴「グスッ、グスッ、、、名取先生も、、笑ったほうがかわいいですよ。すごく。」
名「は？だから、かわいいってなんなんだよ。」
俺は備品を持って保管庫から出た。
俺も少しはアイツの役に立てただろうか。
保管庫から出てすぐのところに、灰谷が立っていた。
灰「名取先生、、本当に変わったね。坂下先生来てから。」
名「、、、盗み聞きかよ、お前趣味わりーな。」
灰「フフww笑ったほうがかわいいだって、名取先生ww」
名「なんだよ。本当お前うるさいな！」
坂下も笑ったほうがかわいいっつーの。
あれ？俺は何言っちゃってんだ？
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作者名：ミニトマト | 作成日時：2018年8月19日 16時
