第118話…右目の封印 ページ18
ユウ視点
ﾕｳ「また…アドミニストレータ？」
A「えぇ」
僕は会ったこともないアドミニストレータに怒りの感情を向ける
ﾕｳ「じゃあ…この前家族がいないって話してたのは…」
A「いない…っと言うより覚えていないの方が正しかったわね」
僕は右手で拳を作り血が出るんじゃないかと思うぐらい握りしめた
ﾕｳ「辛くないの？」
A「別に」
ﾕｳ「苦しくないの？」
A「よくわからないわ」
ﾕｳ「悲しくないの？」
A「さぁ…どうかな」
ﾕｳ「寂しくないの？」
A「どうだったかな…」
ﾕｳ「……アドミニストレータのこと恨んでないの？」
A「…………恨んだことはない…といえば嘘になる」
Aは紅茶を飲むのを止めて僕の顔を見る
A「でも私たちはあの人に逆らうことは許されない…逆らおうとするなら右目の封印が邪魔をする」
ﾕｳ「右目の封印？」
Aは俯き右目を抑えながら話す
A「公理協会に逆らおうとする者…法を破ろうとする者にはたちまち右目に激痛が走り考えることをやめてしまう」
ﾕｳ「それって…この間のAの右目が赤くなったことと関係が？」
顔を上げたAは少し困った顔をしながら口を開く
A「その目が赤く文字が表れるものこそ右目の封印」
ﾕｳ「あんなに苦しそうにしてたら考えることなんて誰でも止めちゃうよ…」
Aのいた世界は僕のいた世界やこの世界より残酷だ…いくら犯罪や戦争がなくったていい世界だなんて言えない
A「最初は純粋にあの人を尊敬してた｡何十年と時が過ぎ気付けば200年人界を守る私は整合騎士として誇りも持っていた……でも…あの人の本性を知った時それはそれは恨んだよ…」
そういうAは怒った顔でもなく悲しんだ顔でもなく…ただ…微笑んでいた
A「でもね…200年騙されていたってわかってもどんなに恨んでも……嫌いになることはなかった」
ﾕｳ「え？」
Aは今まで見せてきた笑顔の中でも1番子供ぽい顔をしていた
A「右も左もわからないカセドラルの中…あの人はどこに行くべきか教えてくれた｡剣も先に呼ばれたの整合騎士に比べればまだまだで弱かった私に剣技を教えてくれたりできたら褒めてくれた｡功績が認められれば飛竜や神器もくれた」
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出雲(元あやりん) - 146わの、トレイのところが「はーつラビュル」じゃなく「 ハーツラビィル」になってますよ！トレイママの台詞 (2021年11月10日 7時) (
レス) @page46 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月2日 15時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
氷の妖精姫♪ - giftさん» コメント遅くなってすみません！そして応援ありがとうございます！ (2021年6月15日 8時) (レス) id: a01b137410 (このIDを非表示/違反報告)
gift - この小説めっちゃ大好きです 。応援しています (2021年6月10日 19時) (レス) id: 0deaf40c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2021年6月7日 12時
