第21話…雑用係 ページ21
A視点
ｸﾞﾘﾑ「ケ…ケダモノとは失礼な奴なんだゾ！俺様はグリムって名前があるんだゾ！！」
A「私にもA・シンセシス・フォーと言う名前があります。私の剣に斬られたくなければ適当な名で呼ばないことですね」
ｸﾞﾘﾑ「ふ…ふなぁ…こ…怖いんだゾ…」
睨みつけながら言うとグリムは涙目になりユウにしがみつきながら体をガタガタ震わせていた
A「それと学園長殿…ここにくる前に何人か生徒に会ったのですが皆さん面白いことを話してくれましたよ」
ｸﾛｳﾘｰ「面白いこと…ですか？」
私は胸の前で腕を組み仁王立ちした
A「ボロボロの建物で今は使われていないどこかの寮だとか、なんであんなところに行きたいのだとか、ゴーストが出るようになって使われなくなったとか…我々にはそんなこと1つも教えてくれませんでしたよね？まさか学園長ともあろう者が忘れてたなどと言う気はありませんよね？」
学園長殿は私の言葉を聞くなり縮こまり謝り出した
ｸﾛｳﾘｰ「すみませんでした…」
ﾕｳ「すごい…さすが騎士！バッサリと言葉の剣で2人を成敗した！」
A「ユウには特に言うことはありません。ですがどうしてグリムがここにいるのか説明をお願いします」
ユウの話によると私がいない間にユウには調教師や猛獣使い的な素質がある可能性が出てきたのでグリムもこの寮に住む事になったらしい…そして当面の宿についてはここを無料でってことだけれど衣食住については2人1組で学園の『雑用係』をして払うことになったのだとか…
A「私には『雑用係』より学園の警備の方が慣れているというか…私は剣を振る以外にできることなんてありませんからね…」
ｸﾛｳﾘｰ「それなんですが…Aさんが入学式で見せた魔法に似たものはなんですか？」
私は顎に手を当て首を傾げながら少し考えて思い出す。そういえばあの時グリムを捕まえるために武装完全支配術を使ったんだっけ…
A「武装完全支配術のことですね。簡単に言うと…っと言うより言葉通り武器を完全に支配するっと言うだけなのですが…まぁ、それを使えるのもごくわずかです」
ｸﾛｳﾘｰ「武器を完全に支配するっと言うと？」
A「私の剣はただの剣ではなく神器っと呼ばれています。神器には武装完全支配術と記憶解放術っという…嫌、その説明はまた今度にしましょう」
私はソファーに座り腰に刺していた剣を全員に見えるようにした
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2020年12月19日 9時
