第2話…プロローグ ページ2
NO視点
セントラル・カセドラル最上階
広い部屋に2人の若い女性が立っていた。
1人は、人界を束める存在である最高司祭アドミニストレータ。
1人は、若く整合騎士となり200年間人界の民を守り続けたA・シンセシス・フォー。
A「アドミニストレータ様！考え直してください！！」
ｱﾄﾞﾐﾆ「考え直すところなど何もないわよ？」
A「ですが我らの責務は人界の民を守ること…その民を守らず命を刈り取るなど…どうか考え直しください！！」
アドミニストレータは軽くため息をするとAを見つめた
ｱﾄﾞﾐﾆ「貴方は1番の出来だと思っていたけど…出来すぎたみたいね私に反論するようになっちゃって…」
A「アドミニストレータ様…？何を…」
アドミニストレータは少し考えると何かを決心したような顔つきになる
ｱﾄﾞﾐﾆ「残念だけどしばらく寝てもらうわ。心配しないで数年後…あるいわ数百年後には貴方の考えも変わるからそれまでおやすみなさい」
A「え？」
するとどこからかボールのように飛んできた人物がいた。その人物はアドミニストレータの側近で元老長チュデルキン
A「元老長…殿？」
ﾁｭﾃﾞﾙｷﾝ「おぉ〜！4号！お前は猊下のお気に入りだったから気に食わんかったが…それも今日までだ！最後に猊下に『おやすみ』を言ってもらえるなんてなんとも羨ましい！！」
チュデルキンがそう言うと《デープ・フリーズ》という人を石に変える術式をAにかけた。するとAの体はゆっくりと確実に石に変わっていった
A「なっ！？コレは…《デープ・フリーズ》！？」
ｱﾄﾞﾐﾆ「また数年後にねA」
アドミニストレータはそういうとAに背を向け歩き出しチュデルキンはそれを追うように部屋を出て行こうとした
A「待っ！アドミニストレータ様！！」
Aは右手を伸ばすのそれはアドミニストレータには届かずそのまま石と変わり果てた
A「(このままでは…人界の民の命が多く失われてしまう…アドミニストレータ様はなんて恐ろしいことを考えていたなんて…石とされた私にできることは何もない。誰かこの世界を守って)」
さっきと打って変わって騒がしかった部屋には石となったAしかいない……しかし数日後誰も動かしていないはずのAが姿を消した。公理協会をはじめとし整合騎士たちもAを探したがまだ見つかっていない…
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作者名：氷の妖精姫♪ | 作成日時：2020年12月19日 9時
