お箸2 ページ9
キャッキャとはしゃぐナルトと話していると、テウチが戻ってきた。
差し出されたのは子供用の穴が空いていて繋がっている水色の箸
「テウチさん、これ・・」
「娘が昔使ってたヤツだ」
「アヤメのねーちゃんが?」
「おうよ!ナルトは直ぐに箸持てるだろうし、新しいの買うの勿体ねーだろ?これも捨てるの勿体なくてよ、どうせなら使ってくれや!」
へへっ!と鼻の下を擦るテウチ
この人は本当に優しい人だ・・
原作でも、この人はただ1人、ナルトをきちんと見ていて凄いと思っていた人物でもある。
「ナルト、テウチさんが練習のお箸くれるって、どうする?」
「お、俺これにする!」
「うん、じゃあテウチさんになんて言うの?」
「ありがとうだってばよ!テウチのおっちゃん!」
まぁ、今はそれでいっか・・
「ありがとうございます。テウチさん。」
Aがお辞儀をしながら挨拶をすると、ナルトがじっとこちらを見ていた。
「?ナルト?」
「テウチのおっちゃん!」
「お?どうしたナルト」
「ありがとうございます!」
そう言ってお辞儀をした。
Aを真似たのだ
驚いていると恐る恐るナルトが顔を上げた。
「てばよ・・?」
え、可愛い、私の弟可愛すぎる
「っーー!よく出来ましたっ!ナルト偉いっ!」
思わず抱きしめてしまったが、ナルトは抱き締め返してくれた。
「ふへへ!ねーちゃん苦しいってばよぉ」
「ごめんねーっ!でもナルトがいい子だからギュッてしたいのっ!」
「んへへー」
ナルトを抱きしめながらテウチの方を向いた
「テウチさん!本当にありがぁぁあああ!?テウチさん!?」
「お、おっちゃん!?どっかいてぇのか!?どうしたんだってばよぉ!?」
テウチは
「ゔっ、ううっ!よがったなぁ!なるどぉ!」
号泣していた
「俺はよォっ、ナルトが寂しいの、いっぱい見てきたからよぉ!ありがとなっ、ありがとうなぁAちゃんっ!」
「ぁ・・・いえ、テウチさんこそ、色々辛い時もあったでしょうし・・こちらこそ、ナルトを支えてくれて、ありがとうございます。」
「う・・あ、ねーちゃん・・」
よく分からない感情なのだろう、ナルトはAにすり寄った。
「ナルト、テウチさんも、貴方のことが大好きって言ってるのよ」
「あ・・・ん・・へへ、俺も、テウチのおっちゃん好きだってばよ・・!」
「ありがとうなぁナルト!Aちゃんにいっぱい甘えろよ!」
「ふ、へへ、うん!」
「今度2人でラーメン食いに来いよー!」
「はい!」
「おう!」
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作者名:ココロ | 作成日時:2022年7月19日 9時