三代目 ページ6
軽い足取りで今日の任務を聞くため火影屋敷に向かう途中、よく知るチャクラが近づいて来るのが分かり、足を止めた。
「Aー！」
「ナグリ、おはよ」
「はよ！」
元気な茶色の短髪の少年、雪風ナグリは班員の一人だ。
「早く行こーぜ！」
「まって、カラモが来る」
「お、まじか」
山野カラモ、彼もまた班員である
チャクラが近づいてくる方向を見ていると、黒髪を少し伸ばした少年が走ってくる。
「お！！A！！ナグリ！！おはーーー！」
ナグリ以上にテンションが高いが・・
「おはよ、カラモ」
「はよ！カラモ！」
「今日はなんの任務だろうな！」
「早くCランクに上がりたいよな！」
「まだ2回しか任務してないじゃん、まだまだだよ」
「ううー！でもやりてぇじゃん！」
「はいはい、もう行くよ」
「「おう！」」
火影屋敷の前には複数人の忍びがいた
下忍とその班リーダーの上忍達だ。
その中に一人、こちらに手を振ってくる上忍がいる
「ヤキタ先生、おはようございます」
「先生はよー！」
「先生おっはよー！」
「おー、おはよ、A、ナグリ、カラモ」
タレ目で少しだらけ気味の黒の短髪の青年、原野目ヤキタ
彼がA達第7班の上忍である。
「んじゃ火影様のとこ行くか」
「はい」
「「おー！」」
下忍になりたての班は、それぞれ元担任の先生たちが見守る中、任務内容を聞く。
部屋に入った時、3代目と目が合い細められたが、何事もないように並ぶ
「今日は5丁目の巻野夫人からの依頼じゃ、このネコを探してきてくれ」
「「はい！」」
「はい」
この2人はほんとに、なんというかアホみたいに真っ直ぐだなぁ
「捕まえたァ！」
「おっしゃぁ！」
「ナイスー」
Aの感知でネコ集団を見つけ、対象の猫を探し、カラモが誘い込み、ナグリの素早さで猫を捕まえる。
このチームは悪くないと自分で思うくらいには気に入っている
「んじゃあ報告行くかぁ」
「「「はーい」」」
終わった報告をすれば、3代目たちは苦笑いをする。
3回目の任務ではあるが、今まで1時間とかかったことがないのだ
「3代目、やはり少し早いですがよろしいと私は思います」
唐突にヤキタがそう言うと、少し眉を寄せてこちらを見た
「そう・・じゃな・・・」
3代目は向き直り、前に立った
「原野目7班に、次の任務を告げる。明日から砂へ文書と巻物を届けよ、これはC級任務となる」
は・・？
「頼んだぞ、原野目」
「はい」
「頼むぞ」
「！・・はい・・・」
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作者名：ココロ | 作成日時：2022年7月19日 9時
