砂は9 ページ34
次の日
ヤキタから明日退院し、里に戻ると言われた
今日が最後
懐いてくれた3人には申し訳ないが、恐らくしばらくは会えない
少し思い気持ちを持ちながら、病院の傍にいるチャクラを感じ取る
「おはよう」
「「「おはよう!A/姉さん!」」」
駆け寄る3人を抱きしめる
「?姉さん?」
「どうかした?」
「明日・・帰るんだって」
「「「!?」」」
「だから今日は、3人がしたいこと、しよ?」
そう言うと、3人は涙目で頷いた
まずは我愛羅
また食べ歩きをして、街の人と話したい
だった
お姉ちゃん泣きそう
昨日より柔らかい目線、中には食べ物を進めてくれて、食べ歩き、昨日の焼き鳥屋のおじさんはサービスまでしてくれた
我愛羅の笑顔にやられたか
うんうん、わかるぞ
次にカンクロウ
術を教えて欲しいとの事だった
我愛羅を守りたいから、と言う言葉に、我愛羅が顔を真っ赤にさせて、嬉しそうにしていた
うん、お兄ちゃんだよ
我愛羅も興味津々で、3人に関連がある土遁・風遁を見せた
テマリも我愛羅一緒になって術を習う
3人とも素質は強く、何となく形は出来るようになった
子供の飲み込みは早いなぁ・・
次はテマリ
一緒に図書館に行くというのを4人で行きたいと
我愛羅が嬉しそうだった
やっぱりお姉ちゃんだなぁ
図書館は砂ならではで、土で出来た壁によく日が通る窓は、なんだか秘密基地みたいで、我愛羅のお気に入りの本や、テマリとカンクロウの通うアカデミーの教本も教えてくれた
少し木の葉とは違い、それはそれで面白かった
楽しそうな3人を見て、嬉しくなる
「A姉さんは、行きたい場所、ある?」
「ん?んーそうだなぁ・・・」
場所・・ねぇ・・
最後だしなぁ・・
「今日一緒に寝る?」
「「「!!うん!」」」
病院に行って、宿泊の許可を貰い、ベットをくっつけて貰った
個室でよかったよほんと
先生には驚かれたけど、なんか納得された
なんか解せぬ・・
夕飯を食べて、早々に寝床に着いた
「姉さんが砂に来てくれて良かった」
「へ?」
唐突に言ったテマリの言葉に、2人が頷いた
「姉さんが居なきゃ、我愛羅とこんなふうに遊べなかったじゃん、だから、良かったって俺も思うじゃん」
「僕も、A姉さんが居なきゃ、一尾とこんなに話せなかった」
「・・・そん・・いや、うん、そう思ってくれて、私は嬉しいよ」
素直に受け止めよう
ぎっゅとなる3人をそれぞれ撫でる
私も、砂に来れて、良かったよ
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作者名:ココロ | 作成日時:2022年7月19日 9時