砂は6 ページ31
我愛羅から手を離し、一息入れる
「凄い、大人しくなった！」
「我愛羅？」
「お姉ちゃん！お姉さん凄いよ！一尾が大人しくなっちゃった！」
「！ほ、ほんとか！？」
「うん！」
笑顔でテマリと話す我愛羅
「我愛羅くん、君も、ちゃんと一尾と話してご覧、尾獣はね、作られて、ただ人から迫害されてきた動物と一緒なの、力は確かに強いけど、ちゃんと一尾を知ることも必要だよ」
「で、でも、僕にできる・・かな」
「できる、じゃなくて、やる、だよ」
「やる・・」
「そう、やろうと思わなきゃ、知ろう思わなきゃ、人も動物も、共存は出来ないの」
「わ、わかった」
「2.3日は砂にいるから、一緒に話そう？」
「！いいの！？」
「いいよ、あと、テマリと一緒に砂を案内してくれる？我愛羅くん」
「いいよ！あと、我愛羅って呼んでよ！」
「！ん、わかった、我愛羅」
「へへっ」
あーマジで守りたい、この笑顔
「さてと・・そろそろ夕方になっちゃったし、病院戻らなきゃ」
「病院？お姉さんどっか悪いの？」
「ここに来る前に敵にあってね、戦ったんだ」
「そう・・なんだ・・」
「そ、でも、もう平気、だから会いに来れたんだ」
「僕に？」
「そう、弟と仲良くなって欲しいし、1人じゃないって、伝えたかったから、テマリにもこうやって会えたし」
ぽんぽんと2人の頭を撫でる
「・・じゃ、じゃあ病院まで送るよ！」
「私も！」
「！・・ふふ、じゃあ一緒に来てくれる？」
「「うん！」」
2人と手を繋ぎ、病院への帰路を歩く
「へぇ、我愛羅は物知りだね」
「僕いっぱい図書館で読んだんだ！」
「テマリも頑張んなきゃねぇ」
「うっ！我愛羅！私も今度一緒に行くからな！」
「うん！」
そうやって歩いてると、声が響いた
「ああああ！！ふ、2人して何してるじゃん！？」
「あ、カンクロウ」
「お、お兄ちゃん・・」
「こんばんは」
「こ、こんばんは・・」
あら、ちゃんと返してくれた
「じゃなくて！何してるじゃん！？」
「姉さんを送ってるんだ」
お？テマリちゃん？姉さん？
「A姉さん送ってる・・」
「！？お、俺ら三人兄弟じゃん！？」
「そうだが？」
「？？？」
とんでもなくカンクロウが混乱してる
「えっとぉ」
「私は、姉さんを姉と呼びたい・・ダメ・・か？」
「ぼ、くも」
「んっ！いいよっ！」
可愛いは正義
「な、なんかずるいじゃん！説明してくれぇ！！」
そんなこんなで、病院まで送ってくれた3人
「「おやすみ！A/姉さん！」」
「おやすみなさい」
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作者名：ココロ | 作成日時：2022年7月19日 9時
