砂は2 ページ27
横になるAを見て、バルバはうん、と頷く
「意識も戻って大分良いのぉ、まぁ後2.3日は安静にされよ」
「ありがとうございます」
「しかし・・お前さんのチームは騒がしい奴らばかりじゃのお」
「あーあははは・・」
「あいつらはほんと、お調子者だからなぁ・・」
あれから騒ぎすぎて病室を叩き出された2人
今は病室前で正座中だ
「ところでお前さん、家のことは何か聞いとるか？」
「・・・いえ、きちんと聞く前に、死んでしまったので」
「それは・・・酷なことを聞いたの」
「いえ、大丈夫です。私は家のことを知りたいとは、昔から思ってましたし・・何かありましたか？」
「・・お前さんに輸血した血、それは昔取られた血なんじゃ・・酸化することなくのぉ」
「・・酸化せずに？」
「そうじゃ、普通血液というのは、空気に鉄が酸化して黒く変色し使い物にならん、いくら保存してものぉ・・」
「それがなく・・今まであった・・と」
「そうじゃ」
Aは自分の手の平を見て、グッと握る
「・・ありがとうございます、とりあえず木の葉で調べて見ます」
「ふむ、そうしなさんな、自分のためにも、必要じゃろ」
「はい」
「それじゃ、ワシは戻る、何かあれば呼んでくれ」
「あ、出歩いても大丈夫ですか？」
「・・ま、程々にの」
「はい」
「ありがとうございました」
バルバが病室を出ると、カラモたちが立ち上がろうとしたが、ヤキタに追加正座を言われ、扉がしまった
「さて、A、ほんとに分からないんだな？」
「はい、自分でも調べてるところです。両親が亡くなってから、遺品を整理していたんですが、その時に特殊な家計だとは知りました。ですが量が多くて・・まだ・・」
「そうか・・手伝えることはあるか？」
「・・なら、木の葉の上忍しかいけない図書館で月守を調べて欲しいです」
「・・その名前だけでいいのか」
「我が家は代々、月守という名を家名を受け継いでいます。生まれた子は"全員女"にもかかわらず」
「・・なるほどな・・わかった、俺にも限界はあるがいいか？」
「少しでも情報が欲しいです」
「わかった・・あともうひとつ、お前あの時目の色が黄金色に変わっていた」
「！？目・・だから熱かったのか」
「血継限界で、間違いはないだろうな」
「血継限界・・」
なんでそんなややこしい所に転生したんだ私・・
さらに謎が増え、思わずため息を着いた
すると、不意に頭に重みがくる
「考えすぎんな、俺も力になる」
ヤキタが頭を撫でたのだ
「うん・・」
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作者名：ココロ | 作成日時：2022年7月19日 9時
