初めての3 ページ24
「はは・・あいつあんな実力持ってやがって・・」
マジで俺超えられてんの?
そんなことを考えながらも傀儡からの攻撃をいなしていく
「・・集中・・しろっ」
「おうおう、そんなムキになってると・・」
ガシャンと傀儡が一つ壊れた
「っ!」
「ほら、な?」
ヤキタは、走り回りながら傀儡たちを目指す
「お前らが素直に投降してくれれば、傀儡も壊されることなんてなかったのになぁっ!」
またガシャリと力なく傀儡が倒れる
「・・・まだ」
そういうと壊された傀儡以外にも数体が出てきた
「ったく・・何体いやがんだ」
「僕の・・傀儡は・・無限・・」
ちぃ・・と舌打ちをする
いくらAが持ちこたえているとはいえ、水も飲めずにいた現状、疲労困憊であるのは確かなのだ。
早く向こうに行かないといけないのに、これでは時間が・・
「A!」
「ぐあッ」
声と共に大きな音が聞こえた
振り向くと、ゆっくり男がナグリの元に進み、鎌を振り上げていた
「ナグリィィィィ!!!!」
駆けつけようとしたが、数体の傀儡に囲まれた
「くそっ!!ナグリ!にげ」
その鎌は振り下ろされた
「らぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
高い声が響き、男が宙を舞った
「・・・A?」
吹っ飛ばされていたはずの彼女はナグリのそばに立っていた
吹っ飛ばされる前、A体力は限界に来ていた
「もう・・そろそろいい・・だろ」
「まだ・・よ・・まだ・・」
「しつけえ・・なあ!」
(しまっ!)
「A!」
「ぐあっ!」
殴り飛ばされ、岩に激突した
男は笑いながらこちらに歩いてくる
「よぉくがんばったじゃねえの?・・いいぜ殺してやる・・まずは」
ナグリの元へ進み鎌を振り上げた
「!!
ナグリ!」
「このガキからな!」
「ナグリィィィィ!!!!」
ヤキタの声が聞こえる
嫌だ
ナグリが死ぬなんて・・
絶対ダメ
私は
私は何のために
なんの
≪守ります・・私はその為に≫
何の記憶だっけ
いつ
私は守りたいって思ってた
いつから?
記憶が戻った時?
違う
関係ない
今は
ナグリを守るために進むの・・・・・!
カッと目が熱くなる
ナグリ
ドンっと岩を蹴りナグリと男の間に入る
ズシャという音とともに、背中が熱くなる
「なっ!?きさ」
そのまま体を回転させ、右手を男の腹に振り上げた
(・・螺旋丸)
「らぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
キュイィィンと音が鳴り男が回転するように宙に打ち上げられた
(使う気なかったけど・・いいよね)
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作者名:ココロ | 作成日時:2022年7月19日 9時