砂へ6 ページ21
洞窟から出立し、何度か休憩と2度目の朝日を迎え、最後の休憩となった
「ひぇー、もう水ねぇの辛いー！」
「カラモうっさい」
「まぁまぁ、次は砂隠れまで一直線だよ」
「「「はーい」」」
(でも、あの川の国での忍びの数はなんだったんだろう・・もしかして帰りに狙われる・・？いや、忍びは任務中基本行きに荷物を持って帰りにはそのまま帰る・・・文書の交換はあれど重大な書類を私たちに渡すわけが・・っ！)
「せんせっ」
「・・どうした」
「南2人3キロ」
「！・・つか、お前ずっと感知開きっぱかよ・・」
「そんなのいいから、どうします」
「とりあえず移動するぞ、お前ら、準備だけしておけ」
コクリと頷きタッと走り出した
「・・・こっち狙ってる、あっちにも感知いるっぽい、曲がりながら近づいてる」
「風もねえから視界良好ってか・・ギリギリまで砂隠れに近づけ、2人の状況を見てお前らには砂隠れへ応援要請」
「！なんでだよ！俺らも」
「ダメだ、お前らはまだ実践をしてないだろう、ただの組手とはわけが違うんだ」
「「っ！」」
押し黙る2人を背に感知網に気を向ける
「A」
「・・追いつかれる、1.5」
「ちっ、早いな」
「カラモ！ナグリ！もっと急いで！」
「わーってるよ！」
「くっ！」
必死に足を動かすが、どんどんと近づいてくる
「くっそ、これが狙いだったんだ」
「！そうか川の国か！しまった、いつ情報をとばしやがったんだ・・っ」
疲れ果てさせ、挙句水もないこの状況
どこから漏れたのか分からないが、この情報が奴らにとってはいい物だったのだろう
「センセ！もう見える！」
「このまま走れ！」
走り続け、横に2人組が見えた
2人とも同じような黒いマントを羽織り、1人は三日月型に取っ手が着いた刀を、1人は左目を覆うように包帯を巻いていた
(っ！あかっ・・つきじゃない・・野党？にしてはグループ行動がすぎる・・)
そう思っていると、三日月型の刀を行き良いよく投げてきた
「っ！ふせて！」
「「っ！」」
「・・・あれは・・」
2組とも止まり、向き合う
「どーもどーも？」
ヤキタが身構た
「お前らは確か水の国の抜け忍・・・」
大鎌を持った男がほほう・・・と笑った。
「なんだ、知ってるのか」
「ビンゴブックには載ってるからな」
ナグリもカラモも、足を震わせ、なんとか体制を取っている
それを少し見て、ヤキタはごくりと喉を鳴らせた
「お前ら、俺が気を引く、その間に砂にいけ」
真剣な目に3人は頷くしかできない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ココロ | 作成日時：2022年7月19日 9時
