第7班を支えたい！ (ページ17)

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砂へ2 ページ17

しばらく走り、既に火の国の国境付近となった所で、ヤキタは足を止め、こちらを向いた

「お前ら、ここからは火の国じゃなくなる。火の国の定式だとかは通じない流浪物、抜け忍がいる。それがどの位の忍びだかはわからん、気を引き締めろ」
「「「はい！」」」

行くぞ、とヤキタの後に続く

川の国はその名の通り川が流れていた

掛かっている橋は5大国のうちの2つの通り道なだけあって、しっかりとした橋がかかっていた。

その橋を渡っていた時、ふと下から視線を感じた

「先生」
「・・気づいたか」
「はい」
「一気に走り抜けるぞ！」

ここで戦闘が始まった時、地の利がなく、かつ、橋が落ちたらおしまいだ
4人は一気に走り抜ける

「カラモ！ナグリ！気ぃ抜くな！まだ走れ！」
「「はい！」」

付近は道は広くとも、木ばかりで隠れるにはうってつけの場所ばかり
「ちっ！補給は無理そうだな、このまま向かう！」

「「「了解！」」」

(追っては・・・来ない？けど、何なのこの視線の数・・)

4人は走りきり、砂漠へと入り、以前走り続け、砂の国へと入ることが出来た

「よし、良さそうだな・・」
岩場に立ち止まった

「っはーー！つっかれた！」
「砂に来る時いっつもあんなの通ってる訳！？俺嫌なんだけど・・・」

ぐったりとする2人の隣に、Aも座り込む

「はぁ・・先生、あの人たちなんだったんでしょう」
「さぁな・・・ついこの間はあんなに殺伐してなかったんだがな・・・あそこは自然豊かで忍びが隠れて過ごすにはいい場所ではあるが・・」

ヤキタにも予想外だったのだろう
とりあえず、と座った

「予定より早く砂に入れた、まだ何かあるかわからんが、休憩だ」

「「「はーい・・」」」

水分を取り、先程の事を考える

(砂・・・砂って・・なんかあったよね・・砂の戦い・・なんで砂漠で戦って・・)

「A、どうした？」
「へ？」

振り向くと３人が立っていた
「えっと・・？」
「？聞いてなかったのか？珍しいな、あっちに洞窟があるからそこで朝まで待機だ」
「あ、ごめんなさい、少し考え事してて・・」
「そうか」
「Aは何でも考え込む癖あるからなー」
「へ？そう？」
「そうだぞ！たまに難しー顔して考えてんだ」

そう・・なんだ・・気をつ
「お前今気を付けないとって思ったろ」
「ふわ！？」

ずいっ、とカラモの近づいた顔に驚く
「へへ！俺だって分かるようになったんだかんなー」

得意げに笑うカラモにクスリと笑みを零す

「生意気」