第7班を支えたい！ (ページ16)

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砂へページ16

ナルト達と別れたヤキタ第7班は森の中を走っていた

砂隠れの里まで早くとも3日はかかる道のり
まだ下忍になりたての3人は体力が備わっておらず、根を上げはしないが息切れが少し見えた

「ここらで休憩するか、結構なスピードだったのによく付いてこれたな」

ヘラりと笑いながら言うやヤキタにピキリと3人は青筋を立てた

「「「ギリギリだっての！！」」」
「俺こんなに早く走ったの初めてだっつーの！」
「俺も・・Aは結構、スピード着いてってたけどよ・・」
「私は体力だわ・・スピードはまあまあだけど・・」

口々に言いながらその場に座り込み水分を摂る

「・・・水分無しで砂漠とかキッツ・・」

ボソリと言った言葉にナグリとカラモはギョッとした顔をした
「お、お前水筒忘れたのか！？」
「水筒の中身忘れたのか！？」

「あんたらじゃないんだから忘れてないわよ」
キョドる2人をじっと見ながら言った

「そ、そうだよな」
「焦ったー」

ほっとしたように胸を撫で下ろす2人

「・・・馬鹿にされてるの気づかないんだ・・」
「・・はぁ、やっぱり私この2人は絶対他里交渉役とか戦闘中の駆け引きとかは向かないと思う」

ナグリはともかく、カラモは勉強だけはそこそこ出来ていたんだから地頭をそれでカバー出来ないものなのか・・

「わざとなのね」
「いい加減に文章の理解をして欲しいわけですよ私は」
「・・・苦労は尽きないねぇ」
「本当は先生の役目なんですけど」
「あっはっは！任せたー」
「大人よ・・」

全く・・とキョトンとしている二人を見てから目を伏せて水筒をしまう

「とりあえず、水については大丈夫、砂漠に出る前に川があるから、そこで水筒補給は出来る」
「ん、了解です」
「へー！そうなんだ！じゃあ飲んでもヘーキだな！」
「お？お、おー！そうだな？」

未だよく分からずとりあえず返事をしたナグリに頭を抑えて、しばらく休憩のち、走り出した。

火の国から風の国に行く間には川の国がある
前世の記憶では名前しか覚えていない場所だ
そもそもサブキャラがどんな任務でどのくらいの死傷者がいたなんて、一気に見た訳でもないから細かい所まで覚えているわけも無いし、記述もしていないはずだ

Aの気持ちは少し重くなるが、前にヤキタというパッと見やる気の無さそうな、でも強そうな先生と、後ろにいる元気すぎるアホ2人は紛れもなく自分と共に"今"を生きている

(なるように・・なれってね・・、ナルト、お姉ちゃん頑張るよ)