寂しいものは寂しい3 ページ14
サスケの言葉にナルトはじっとサスケを見て、Aの服をゆっくりと離し、顔を拭った
「ねーちゃん!俺!野菜もいっぱい食べてアカデミーも頑張るってばよ!だから、だから・・」
おおう、また泣きそうだ、頑張れ!頑張れナルト!
「・・ねーちゃんも!頑張るってばよ!」
「うん、ありがとう、ナルト、お姉ちゃん、頑張ってくるね!」
「おう!」
ヤキタ先生達が面白そうにしながら待っててくれて良かったよ
「それじゃあ第7班、出発するよ」
「「「はい!」」」
「ナルト!行ってきます!」
「行ってらっしゃいってばよ!ねーちゃん!」
ナルト、サスケ、イタチに見送られながらあうんの門を潜り走る
「あらー」
「あははー」
「まあそうなるわな」
「・・めっちゃ泣いてる」
後ろにナルトの鳴き声が聞こえながらも前に進んでいく
「うう・・イタチくん、サスケくん、頼むよー」
「ナルトはねーちゃん大好きだな!」
「だな!」
「私だってナルトのこと大好きだし」
「「うん知ってる」」
「あれ?」
今日初めて教えたよね
「いやぁ、あんな大好き溢れまくりのお見送りだもんよ」
「そりゃあ分かるって!」
「そうかな?」
「「そうそう!」」
そっかー・・まあ、ナルトのことが好きなのは事実だし?
「んふふ、ちゃっちゃと終わらせて帰る!」
「「だな!」」
「そんな早くつかないっての、全く・・」
「「ぜんりょくぜんしーん!!!」」
「ふふ、おーー!」
「ありゃりゃ、Aまで・・お前のそんな張り切り初めて見たよ・・」
「だってお姉ちゃん頑張るって言ったもん!」
「ふっ、そーだねぇ」
一方、A達の姿が見えなくなってから大号泣中のナルト
サスケから乱暴に顔を拭かれながらえぐえぐと泣いていた
「ふふ、ナルトくんはお姉ちゃんの事大好きだねぇ」
「ん!だっで、初めての、家族だし・・初めて、いっぱい、教えてくれたんだってばよ・・・」
「初めて?」
「ん・・ご飯作ってくれたってば、一緒に買い物も行った!あと、あとぉ、任務もくれたってばよ!」
「任務?」
「卵2つ割ったんだってばよ!お手伝い初めてしたんだってば!」
「おや、サスケがやった事ない事だね」
「!お!俺だって卵くらい割れるよ!」
「んひひー!あと、一緒にお布団で寝たんだってばよ!ふへへ、すっげー暖かくてポカポカして、うれしかったってば!」
すっかり涙も消え、自慢げに話すナルト
当たり前のことでサスケは首を傾げていたが、イタチは優しく、良かったね、と頭を撫でた
99人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ココロ | 作成日時:2022年7月19日 9時