コード・ブルー緊急救命～Ivy～ (ページ9)

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藍沢side ーinMRI室ー

藍沢「コンバインドペトローザで全摘して
　聴力も残せるな」

新海「お～、舌下神経管を開いて術野を広くとったらより確実だよ。あ、今朝の救命患者ダメだったんだって？」

藍沢「あぁ」

新海「お前も案外人がいいよな
　古巣の頼みは絶対に断らない」

藍沢「・・・」

新海｢でも、大丈夫か？」

藍沢「何が言いたい」

新海「俺はきちんと腕で認められてトロント大に
　行きたいんだよ。藍沢が救命に振り回されたおかげで
　新海が行けたとか言われたくないからな」

藍沢「お前は自信家だな」

そう言い残して、MRI室を出た。

紫水side ーinスタッフステーションー

藤川「緋山もしつこいよな
　俺たちも理由は知らねえって言ってるのに」

その原因を作ったのは、あんたでしょうが、と、藤川を睨む。

緋山「はぁ！？病院から４０分！？
　そんな遠いホテルしか取れないの？
　なんのための火災保険よ」

藤川「触らぬ神にたたりなしだよ」

緋山「私医者なのね？
　病院に近くなきゃ意味ないの
　え？探して今日中に連絡する？
　今日中って何時？はい分かった、１時間後ね
　絶対電話してきなさいよ！」

藤川＆白石＆紫水「・・・」

緋山「はぁ・・・ねぇ、白石
　あんたの家って病院からどれぐらい？」

白石「遠いよ、1時間ぐらい」

藤川「え？こっから車で５分って言ってなかった？」

藤川のアホ！

バシッ、藤川を叩く。

藤川｢(+。+)ｲﾃｯ｣

白石 (ねえ！)

藤川 (あ・・・)

緋山「近いじゃん、しばらくあんたのとこ
　泊めなさいよ」

白石「しばらくって？何日ぐらい？」

緋山「１ヵ月ぐらい」

白石「１ヵ月！ごめん、無理」

紫水｢緋山、耕作居てもいいんだったら、ウチくる？｣

緋山｢いや、遠慮しとく。｣

緋山「ていうか、何なの！家はめちゃくちゃ
　今日寝る場所もなければ着替え１枚ない
　そのうえ、職場は人手不足で扱う症例は
　はっきり言ってつまんない！
　やってられないんだけど！」

白石「分かるけど・・・」

緋山「せめて藍沢戻せない？」